ミスも「語彙のある言い訳」で評価を上げる!

生きていれば誰でも「やらかしてしまった」「ミスした」なってありますよね。そんな時に、とりあえず付け焼刃でもいいじゃないですか、この語彙だけでも知っていれば、言い訳やお詫びであったとしても、相手があなたに教養や品のよさを感じてスムーズに話が終わるかもしれませんよ。

ミスも「語彙のある言い訳」で評価を上げる!

(Image:Shutterstock.com)

・顔向むけができない

【意味】恥ずかしくて顔を合わせられない

 

「顔向け」は文字通り、「顔を合わせる」や「対面する」ことです。ですから、この言葉が「顔を合わせられない」「会うことができない」という意味合いであることは、すぐに理解できるでしょう。ただ、これをお詫わ びの言葉とするならば、「なぜ、顔を合わせられないのか」ということが重要になります。もちろん、相手が嫌いで会いたくないから顔を合わせないというわけではありません。「相手に会えない」ほどの何かがあったということなのです。それは、相手に不利益や不義理(ふぎり)を与えてしまうような、大きな失敗を指します。約束したときにはそのようなつもりがなくても、結果的にそれを果たせなかったり嘘になってしまったりしたということでしょう。

 この言葉を発する側は、相手に対して確かに「申し訳ない」という気持ちはあるでしょう。しかし、それ以上にそういった失敗を「恥じている」のです。言い換えれば、「恥ずかしい」という自分の都合を理由に、会わないと言っていることになります。だとすると、「恥じるような行為」に関して汚名を返上できれば、自分の都合で再び会うことになるのでしょう。これでは、お詫びというより逃げ口上(こうじょう)のようになってしまいます。ですから、「顔向けができない」は「本当に会わない」状態で使うのではなく、恥を忍んで面会したときに使用することで、反省している気持ちが伝わることになるのです。

 

【例文】目標が未達(みたつ)だったので、課長に顔向けができません。

 

→プラスワン
 この言葉は「自分の都合」を優先しているようなイメージがあります。ですから、「申し訳ありません」といった直接的なお詫びの言葉を添えると、反省している気持ちがよく伝わります。「顔向け」できなくても、お詫びは顔を向けた方が誠意は伝わります。

・不徳(ふとく)のいたすところ

【意味】身に徳が備わっていないことが原因

 

 優れた品性を持つことを「徳がある」といい、「徳のある人」は人格者として崇(あが)められます。「不徳」はその否定ですが、だからと言って「徳のない人」=「凡人」というわけではありません。「人としての品性に欠ける」と解釈され、「道に外れた人」として卑下(ひげ)される存在になるのです。この言葉を使うときは、たいてい頭に「私の」を付けます。すなわち、「不徳」は「私」が起こしたことで、「いたすところ」は「引き起こした」ですから、「私の道に外れた行動で引き起こした」という意味になるのです。決して、部下や同僚といった第三者を指して、「彼の不徳のいたすところ」などというようには使いません。
「道に外れた」問題ということは、ビジネスシーンならコンプライアンスに違反したレベルと言って間違いありません。もう少しトーンを下げて解釈したとしても、「私が人の道がわからない未熟者であったために起きてしまった」ぐらいのニュアンスでしょう。要するに、このときに起こっている問題は非常に大きなことなのです。
 類義語として「(私の) 責任で」「(私に) 非があるために」「(私が) 至らぬために」などがありますが、これらはもっと簡単な問題に対しても使用されます。従って、「不徳のいたすところ」は正式な謝罪文などで使用されるような、たいへん堅苦しく重い言葉だというわけなのです。

 

【例文】今回の不祥事は、すべて私の不徳のいたすところです。

 

→プラスワン
「不徳のいたすところ」を「私に足りない部分があって」と解釈し、簡単な失敗にも使用する例が散さ ん見け んされます。謝罪表現なので問題がないように思われますが、「不徳」の意味に見合わない内容だと「大げさだ」ととらえられ、誤用に等しい結果になりかねません。

・心得違(こころえちが)い

【意味】間違った理解をする

 

「心得」は、いくつかの微妙にニュアンスが異なる意味を持っています。一つは「理解をしている」です。物事を正しく把握している状態を指します。もう一つは「常に心掛けておかなくてはならないこと」です。それをTPO に合わせて具体的にしたものが、「社員の心得」のような身につけておくべき決め事です。「心得違い」は、こういったことを間違えたときに使われる言葉なのです。ビジネスシーンでこの言葉をお詫びとして使用すると、謝罪理由という位置づけになります。たとえば、「私の心得違いでご迷惑をおかけしました」といった場合、「迷惑をかけた」理由は私の「心得違い」にあったということになります。これは、「私の理解が正しくなかった」のか、あるいは「私が心がけて実行するべきことをできていなかった」と言っているのです。
「心得違い」には多数の類義語が存在します。たとえば、「誤解」や「勘違い」の場合、その原因はうっかりミスということもあるでしょう。従って、口語調で使用しても相手に気持ちは伝わります。しかし、「非行」や「悪事」であればコンプライアンスにもかかわってくる大事です。この場合、謝ったぐらいでは済まないかもしれません。原因はこちらの不勉強か、あるいは悪意に端(たん)を発(はっ)していることも考えられます。このように類義語の幅広さからも明らかなように、この言葉が使われるシチュエーションはたいへん豊富なのです。

 

【例文】私の心得違いで商談が不成立になり、申し訳ありませんでした。

 

→プラスワン
 この言葉をお詫びの中で使うとき、「心得違い」をした対象になるのは、自分か目下の者に限られます。「上司が心得違いをしまして…」などという言い方はしません。これは、叱(しか)り言葉として使うときも同様です。目下の者が目上の者を卑ひ下げすることはできないのです。

オトナライフ編集部
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引用元:「あの人仕事できるね! 」と言われる語彙力が身に付く本(三交社刊)は→こちら

※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)

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