株や投資で運用するお金をどのくらい回したらいいか!? 教えて!

株や投資信託で資産運用をしようと思ったとき、どのくらいのお金を運用に回したらよいか考えなければならない。上がりそうな銘柄といえど、運用に使える以上のお金を投資してしまっては、家計が破産してしまう。そもそもの話として、投資に回せるお金がいくらあるか、現状を把握して、無理なく資産運用するための資金がいくらになるかを計算してみよう。

投資に回せる余裕資金を計算してみる

株や投資で運用するお金をどのくらい回したらいいか!? 教えて!

(Image:Shutterstock.com)

家計の中身の実際を考えると、収入をいきなり増やすのはなかなか難しいもの。そこでまずは支出に注目して、お金を切り分けることからはじめよう。支出は以下の3つに分類できるので、皆さんも実際に分類してみよう。

 

①絶対必要な経費
家賃や光熱費、食費といった生活費に加え、生命保険料や教育費などの生きていくために毎月かかる費用。

 

②人とのコミュニケーションや遊びに使う費用
会社の飲み会や友だちとのディナーなどの交際費や、遊びに出かけるときの旅費や買い物用のお小遣い、洋服を買うためのお金など。

 

③緊急時用のおカネ
急なケガや病気のときの通院費用や冠婚葬祭のイベント時のご祝儀などの費用。収入の5%程度を見ておくとよい。

 

3つの費用に切り分けができたら、その費用と収入との差が資産運用に回せる余裕資金となる。
例えば、ある家庭の場合の分類は以下のようになった。

株や投資で運用するお金をどのくらい回したらいいか!? 教えて!

毎月の収入が350000円なのに対して、毎月かかる費用は300000円となる。ここで、③緊急時用の費用は実際の支払いは発生していない。しかし、投資用にするのではなく、預金口座に残しておいて貯金しておくのが賢明だ。なぜなら、資産運用の対象となる金融商品は、元本が保証されるわけではない。また金融商品は現金化までに3日から1週間程度の日数がかかるものが多く、必要となるときに間に合わなくなる可能性があるからだ

現状から余裕資金に回せるお金が無いか探してみる

株や投資で運用するお金をどのくらい回したらいいか!? 教えて!

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3つの費用の現状が理解できて、余裕資金が計算が出来ただけで終えてはいけない。次に、必要な経費の見直しをすることが大切だ。見直しして費用を削減することで余裕資金が増やすことができる。見直すには「我慢」することが必要なのだが、我慢しすぎるとストレスが重なって、遊びに使う費用がかえって多くなってしまう懸念もあるので注意しよう。削減するのは多くても20%にとどめておくのがよい。
先ほど例であげた家計での削減例を考えてみよう。

株や投資で運用するお金をどのくらい回したらいいか!? 教えて!

食費を5000円、保険料を10000円節約。交際費と旅費と被服費をそれぞれ5000円ずつ節約すると、それだけで毎月の余裕資金が30000円多くなり、運用に回せるお金が85000円となった。こんなに削減できるのだろうか?と思うかもしれないが、少しだけ節約するイメージ、例えば食費は安い店舗ブランドの品を買う。被服費を使うときは必ずセールの日を狙うなどの工夫をすればそこまで苦痛に感じることはないはずだ。「現状の80%の予算で生活する」と聞くと大変そうだが、「今の費用を20%節約してください」というとなんとなくできそうではないだろうか

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費用を計算する際は、レシートなどをひっくり返して1円単位で計算する必要はなく、ざっくりとこのくらいの金額であるという理解をするだけで十分だ。本当にその費用で無理なく生活できているか、生活していけるかが最重要。食費を切り詰めてでも、毎月の資産運用額を保つ必要はなく。「目標」として掲げ、無理なく達成するためにはどうしたらよいかを考えるようにするとよいだろう。

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