【タワーマンション】制振と免震では地震のときに揺れ方が違うの?

最近のタワーマンションは「制振」や「免震」で安全性をアピールするものが増えてきました。これらの工法は通常の「耐震」とは何がどのように違うのでしょうか?
まず、現在のタワーマンションはすべて新耐震基準をクリアした「耐震」になっています。耐震とは、壁や柱を強化したり補強材を追加して建物を強固にすることで、地震の揺れに耐える工法のことです。基本的に高層階になるほど地震のときに揺れが大きくなりますが、建物自体が倒壊してしまうことはありません。
それでも東日本大震災以降は、地震に対する不安を解消するために、タワーマンションでは「制振」や「免震」といった、地震の揺れを抑える工法が採用されるようになってきました。これらの工法によって、地震のときの揺れ方は異なってきますので、タワーマンションを購入する際は、どのような耐震工法が採用されているかを確認しておいた方がよいでしょう。

免震の方が室内の被害は少ないでしょう

【タワーマンション】制振と免震では地震のときに揺れ方が違うの?

(Image:Shutterstock.com)

 それでは「制振」と「免震」の揺れ方はどのように違うのでしょうか?
 まず「制振」は、地震の揺れを吸収するダンパーなどを建物内部に設置して、地震の揺れを抑制する工法です。耐震と同じように地震では高層階が大きく揺れますが、耐震より損傷は少なく建物が倒壊することはありません。ただし、高層階では大きく揺れるために家具やTVなどが倒れたりして室内の被害が出やすいのです。
 これに対し「免震」は、ゴムや鉛などでできた免震装置を建物の下に設置し、地震の揺れを建物にできるだけ伝えない工法です。したがって、高層階でも耐震や制振に比べると揺れが少なくて済みます。建物は船のように大きくゆっくり横に揺れますが、室内の被害は最低限になるでしょう。実際、東日本大震災のとき、仙台の免震タワーマンションでは室内の被害はほとんどなかったといいます。このように、他の工法よりメリットの大きい免震は、今後のタワーマンションではスタンダードな工法になっていくでしょう。(ただし、タワーマンションの形状によって免震構造を採用できない場合もあります)

免震タワーマンションは地震保険料が安くなります

【タワーマンション】制振と免震では地震のときに揺れ方が違うの?

 地震保険の基準は建物の構造と地域によってランク分けされています。当然、保険料は、地震の被害を受けやすい地域で建物の耐震等級が低いほど保険料が高くなり、安全性が高い地域で建物の耐震等級が高いほど安く設定されています。その中でも、免震タワーマンションだけは、別に「免震建築物割引枠」が設けられており、保険料の割引率は最大級の50%に設定されているのです。
 つまり、地震保険の基準においても、免震はもっとも地震に対する被害が少ない工法だと認められているのです。

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