香港といえば2階建ての路面電車(トラム)。香港島を東西に結ぶ便利な路線なので、せっかくなら2階席で香港の街並みをゆったりと楽しみたいところ。でも、どうやって乗ればいいのかわからなくて、結局、乗るのを諦めたという人もいるのでは? 今回は今さら聞けない香港の路面電車「トラム」の乗り方を解説しよう。
安いし停留所間も近いので間違えても大丈夫!
(Image:Aleksandar Todorovic / Shutterstock.com)
香港島を東西に結ぶ2階建て路面電車「トラム」は、イギリス統治が長かった香港を象徴する乗り物。現在では地下鉄があるのであえて乗る必要もないが、香港名物のアトラクションとして一度は乗ってみたいものだ。トラムには終点場所が異なる6つの路線があるが、堅尼地城(Kennedy Town Terminus)から筲箕湾(Shau Kei Wan)まで東西を結ぶ路線と、跑馬地(Happy Vally Terminus)筲箕湾(Shau Kei Wan)までを循環する2つの路線がメインとなっている点だけ覚えておこう。
トラムの停留所は歩道側にあったり道の中央にあったりするので、車に十分気を付けて停留所に移動しよう。停留所の看板には「58W」のように停留所名が表示されているが、「W」は西行で数字は偶数、「E」は東行で数字は奇数となっている。とにかくトラムが向かう方向だけは間違えないようにしたい。とはいえ、間違えて乗ったり降りしても料金はたった2ドル30セント(約32円)だし、停留所の1区間も非常に短いので慌てる必要はない。
トラムの停留所は道の真ん中(右写真)にあったり、日本のバスと同じように歩道側(左写真)にあったりするので、道を渡るときは車に気を付けよう
停留所には路線図(左写真)があるので、現在地と目的地を確認してから乗るようにしよう。また、看板には「56W・西行」などと表示があるが、西行(WEST)か東行(EAST)かだけは間違えないようにしよう
トラムが来たら後ろのドアから乗り込む。降りるのは前のドアからで、支払いは交通系ICカードのオクトパスカード(八達通)か現金でできる。ただし、現金の場合はお釣りがでないので、あらかじめ小銭を用意しておこう
トラムの2階席は混雑していて座れないこともある。もし、3つ~4つ先の停留所で降りるなら、アッという間に着いてしまうので、2階席でゆっくりくつろいでいる暇はないだろう
初心者はGoogleMAPで現在地を確認するといい
Android向けアプリ「Hong Kong Tramways」は、路線(西行線・東行線)を簡単に検索できるのでインストールしておこう。停留所の番号は、基本的に東行線は奇数、西行線は偶数になっている
停留所には路線図も表示されているが、スマホに「Hong Kong Tramways」というアプリをスマホ入れておけば、とりあえずトラムに乗ってから路線図をチェックすることも可能だ。停留所にトラムが来たら車両の後ろから乗り込み2階に上がろう。トラムは各駅停車で必ずすべての停留所に停まるので、降りるときにバスのようにボタンを押す必要はない。GoogleMAPなどので現在地を確認し、目的の停留所まで来たら降りることになる。ただし、社内が混雑していることも多いので、2階席に座る場合は早めに1Fの前のドア付近に移動したほうがよい。支払いは香港の交通系ICカード「オクトパスカード(八達通)」をタッチするか現金で支払える。ただし、現金の場合はお釣りがでないので、あらかじめ小銭を用意しておきたい。たとえば2人なら5ドルコイン1枚で2人分払っても大丈夫だ。なお、トラムは朝は6時前から夜は12時頃まで運行されているので、香港島のホテルで宿泊する場合は意外と重宝する。ちなみに、夜景を見るためにピークトラムに乗るなら「66W」か「33E」で下車すればいい。
香港トラム用アプリ「Hong Kong Tramways」の画面。停留所をタップすると、トラムの行先と到着までの時間が表示される(左写真)。また、停留所の路線図も表示できる
画面左上の設定から、停留所にあった香港電車(HK TRAMWAYS)公式のMAP(東行・西行)も表示できるのが便利
●香港電車(HK TRAMWAYS) 公式は→こちら