条件は「日本国民が世界に誇れる人物」

【新紙幣】ネットでは手塚治虫を推す声が多数だが肖像に採用される条件は?

2019年4月9日、日本では紙幣が2024年(令和6年)度に新しいデザインに変更されることが発表された。しかし、若者の間では今ひとつ知名度の低い渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎の3名の肖像が使われることになったため、違う著名人を推す声が多数寄せられている。ここではネット上で話題となっている人物や、お札に採用される肖像の条件などを紹介しよう。

ネット上では手塚治虫がイチオシだが……

(Image:neftali / Shutterstock.com)

 2019年4月9日、日本では紙幣が2024年(令和6年)度に新しいデザインに変更されることが発表された。1万円札は日本の資本主義に貢献した実業家・渋沢栄一、五千円札は津田塾大学創始者である津田梅子、千円札には日本近代医学の父と言われる北里柴三郎の3名の肖像が使われることになった。
 しかし、若者の間では今ひとつ知名度が低い人物であったこともあり、ネット上ではまったく異なる著名人を推す声が多数寄せられている。イチオシはやはり漫画の神様・手塚治虫だ。確かに、今や日本のサブカルチャーを代表するマンガやアニメの世界を切り開いてきた大作家であり、かつて千円札に小説家・夏目漱石が採用されたことを考えれば、誰もが納得できる人選であろう。ほかにも、漫画家では石ノ森章太郎、水木しげる、赤塚不二夫、藤子・F・不二雄などの巨匠漫画家を推す声もあった。
 ただし、手塚治虫の娘で現・手塚プロダクション取締役の手塚るみ子さんはTwitter(@musicrobita)上で、「他人様の財布の中やコンビニやスーパーのレジ、ATMの中から自分の親父がワサワサ出てくるんですよ? そんなのシュール過ぎて気持ち悪いっしょ!」と呟いている。

(Image:item.rakuten.co.jp)

フランスがEUに加盟する前に使用していた50フラン札はアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリで、裏面には「星の王子さま」のイラストが使用されたことがある。それを考えれば、手塚治虫の紙幣には鉄腕アトムやジャングル大帝レオなどのキャラクターが使用されてもおかしくはないだろう

お札の肖像に採用される条件とは?

(出典:財務省)

 それにしても、そもそもお札の肖像はどんな条件で選ばれているのだろうか?
 国立印刷局の公式サイトにあるQ&Aによると、お札の肖像の選定については、①「日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、一般によく知られていること」、②「偽造防止の目的から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物であること」を条件にしているそうだ。このような理由から、現在のお札の肖像は明治以降に活躍した文化人の中から選ばれているという。
 ネットでは戦国武将や幕末の志士などを推す声も多かったが、精密な写真や絵図がない人物はなかなか条件には合致しない。また、「教科書に載っている」となると現状では手塚治虫でも厳しいが、あと数十年もすれば教科書に載っている可能性はあるだろう。
 ちなみに、ユーロに参加する前のフランスの50フラン紙幣はアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリで、裏面には「星の王子さま」のイラストが使用されており、もし、手塚治虫の肖像が採用されれば、お札の裏面はアトムやレオなどが使用されるかもしれない。

●国立印刷局(公式)は→こちら

 

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