都営バス全線乗り放題になる「フリーカード(都バス定期券・定額定期券)」は本当にお得なのか?

都営バスの定期券「フリーカード」は、電車の定期券と違い区間の指定がなく、23区内であればどのバス停でも自由に乗り降りできるのをご存じだろうか? しかも、磁気カードタイプを購入すると、本人以外の家族も自由に使えるのだ。使い方しだいでお得になる都バスの「フリーカード」について解説しよう。

磁気カード定期券なら家族が使っても大丈夫!

都営バス全線乗り放題になる「フリーカード(都バス定期券・定額定期券)」は本当にお得なのか?

 通勤で都営バスを利用している人なら常識だが、実は都営バスの定期券は電車のように通勤区間の指定はなく、23区内であればどのバス停でも自由に乗り降りできるようになっている。つまり、休日に都営バスを利用してもOKで、名称も「フリーカード」と呼ばれているのだ。「フリーカード」の都バス定期券は、1か月で9,230円(注:9,450円)、3か月で2万6,310円(注:2万6,930円)となっているが、バス車内販売している定額定期券は1万円の「1か月+4日(注:1か月+3日)」という定期券になっている。
「フリーカード」は、交通系ICカード記名式のSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)で作成すると、カードに記名された本人以外は使うことはできないが、「持参人式」という磁気カードタイプにすると、本人以外の家族なども合法的に利用することができるのがポイントとなっている。

都営バス全線乗り放題になる「フリーカード(都バス定期券・定額定期券)」は本当にお得なのか?

フリーカードには、都バス定期券の「1か月」と「3か月」のほかに、定額定期券の「1か月+4日(注:1か月+3日)」で1万円という変わったタイプもある。これはバスの車内でも販売されており、おつりが必要ないようこの金額になっているのだとか……。

都営バス全線乗り放題になる「フリーカード(都バス定期券・定額定期券)」は本当にお得なのか?

都バスや都営地下鉄を運営する「東京都交通局」の公式サイトにはフリーカードのほか、特殊な「学バス系統指定定期券」や「豊洲01系統指定定期券」などについても紹介されている

都営バス全線乗り放題になる「フリーカード(都バス定期券・定額定期券)」は本当にお得なのか?

都営地下鉄のICカード「PASMO」の公式サイトでも、バス定期券について紹介がある。購入時は「バス定期券取扱事業者一覧」をチェックしよう

都バス「フリーカード」で元を取るには?

都営バス全線乗り放題になる「フリーカード(都バス定期券・定額定期券)」は本当にお得なのか?

(Image:InfantryDavid / Shutterstock.com)

 23区内の都営バスが乗り放題となる「フリーカード」都バス定期券は、1か月9,230円(注:9,450円)するが、そもそも、都営バスの運賃は206円(ICカード支払い 注:210円)なので、月45回は利用しないと元が取れない。もし、通勤で月20日間(往復で40回)しか使わない場合の運賃は8,240円(注:8,400円)となり、「フリーカード」のほうが990円(注:1,050円)損するので注意しよう。もちろん、月23日以上(月46回)通勤で使うか、仕事終わりにバスで遊びに行ったり、休日も家族が利用するのであれば損はないので、購入時は元が取れるかどうか計算してみよう。
 なお、上記の計算には“都営バスに5回乗ると1回分の運賃が100円引き”になる「バス得」のPASMO割引きなどは考慮していないので注意してほしい。

 

注:(2019年10月1日以降の新料金)

文=植村照明/フリーライター

●東京都交通局「定期券」(公式)は→こちら

●PASMOバス定期券のご購入(公式)は→こちら

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