どうすればいい? マイナンバーカードの紛失、再発行、住所変更などの手続きを解説!

日本人なら誰もが持っている「マイナンバー」。会社に入ったときや金融機関に口座を作るときなど、さまざまな場面で必要になる。だが、どこを探してもマイナンバーカードが見当たらない! そんなときはどうすればいいのだろうか? 今回はマイナンバーカードの紛失、再発行、住所変更などの手続きについて解説しよう。

マイナンバーは就職や金融機関の口座開設などに必要!

どうすればいい? マイナンバーカードの紛失、再発行、住所変更などの手続きを解説!

 日本に住民票を持っている人は、外国人も含め全員が12桁の「マイナンバー(個人番号)」を付与されている。アナタのところにもマイナンバーが記された「通知カード」が郵送されているはずだ。もしかすると、身分証明証代わりに顔写真入りでICカード付の「マイナンバーカード」を作っている人もいるかもしれない。「マイナンバーカード」の申請は義務ではないが、取得すると「通知カード」は市区町村役場に返納しないといけない。したがって、アナタも「マイナンバーカード」か「通知カード」のどちらか片方は必ず持っているはずである。
 いずれにせよ、マイナンバーは会社に就職したときや金融機関で口座を作るときなどに必要になるため、絶対に無くしてはいけない大切なものなのだ。ところが、いざ必要になったときマイナンバーの「通知カード」も「マイナンバーカード」も見つからないこともあるだろう。そんなときはいったいどうすればいいのだろうか? 

どうすればいい? マイナンバーカードの紛失、再発行、住所変更などの手続きを解説!

(Image:soumu.go.jp)

左はマイナンバーを知らせるための「通知カード」で、身分証明書としては使えない。右は写真付きで身分証明書としても使える「マイナンバーカード」。日本に住民票がある人は必ずどちらかを持っているはずだ。いずれも再発行可能だが、住所や氏名が変更になった場合は変更手続きが必要になる

「マイナンバーカード」の再発行手続きはどうする?

 まず、「通知カード」を紛失したときは、市区町村役場のマイナンバー担当窓口に置いてある「通知カード紛失届」と「通知カード再交付申請書」に必要事項を記入して、身分証明書と一緒に提出する。再発行手数料は500円で再交付までは2~3週間ほどかかる。ただし、自宅で無くしたのではなく、外出先で紛失したり盗まれた可能性がある場合は、警察に遺失届を出して遺失届受理番号をもらうことになる。
 一方、身分証明書としても使える「マイナンバーカード」のほうは、基本的にクレジットード紛失と同じような対応が必要になる。自宅で無くした場合でも、まずは不正利用を止めるために「個人番号カードコールセンター」か「マイナンバー総合フリーダイヤル」に連絡して、カードの利用を一時停止してもらおう。次に、警察に遺失届を出して遺失届受理番号をメモする。そのあと再発行する場合は、写真を持参(4.5×3.5cm)する以外は「通知カード」とほぼ同じ手続きになるが、再発行手数料は1,000円(カード800円・電子証明書200円)、再交付までは1カ月以上かかる場合もある。
 なお、市区町村役場によって多少対応が異なる場合があることは、あらかじめご了承願いたい。

 

■個人番号カードコールセンター(全国共通ナビダイヤル)
TEL:0570-783-578(有料)
※全日8時30分~20時00分(年末年始:12月29日~1月3日を除く)
※マイナンバーカードの紛失&盗難などによる一時利用停止については、24時間365日受付
※上記ダイヤルに繋がらない場合は「050-3818-1250」にかける

 

■マイナンバー総合フリーダイヤル
TEL:0120-95-0178(無料)
※平日9時30分~22時00分/土日祝9時30分~17時30分(年末年始:12月29日~1月3日を除く)
※マイナンバーカードの紛失&盗難などによる一時利用停止については、24時間365日受付

引越したり結婚して苗字が変わる場合も手続きが必要!

「通知カード」や「マイナンバーカード」を無くしても再発行することはできるが、再交付までは2~3週間かかってしまう。この間、自分のマイナンバーを知る方法はないのだろうか? 実は、住民票を取得する際、本人が希望するとマイナンバーを記載することができる。住民票の発行手数料は200~300円程度かかるが、マイナンバーは確認可能だ。
 また、引越して住所が変わった場合や、結婚で苗字が変わった場合は、14日以内に変更手続きが必要になる。市区町村役場の窓口に「通知カード」か「マイナンバーカード」を持って行き、裏面の追記欄に裏書してもらおう。このとき、「マイナンバーカード」の場合は登録時に設定した2種類の暗証番号も必要になるので事前に調べておく。もちろん、住所や苗字が変わってもマイナンバー自体は生涯変わることはない。
 なお、「通知カード」に有効期限はないが、「マイナンバーカード」には有効期限がある。20歳以上の場合は発行から10年目の誕生日までなので、失効する前に市区町村役場で更新手続きをしよう。手続きは有効期限の3カ月前から可能である。

※マイナンバー「通知カード」は2020年5月25日をもって廃止となります。再発行や住所変更等はできないのでご注意ください。

文=塚本康裕/フリーライター

●総務省「マイナンバー制度」は→こちら

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