「三菱UFJ銀行」が1人1,000円×10万口座=1億円を支払っても紙の通帳をやめたいわけとは

大手都市銀行の「三菱UFJ銀行」は、2020年1月24日から紙の通帳をやめてデジタル通帳に移行した人に、先着10万名限定で現金で1,000円を還元するキャンペーンをスタートする。パソコンやスマホで入出金明細が見られるのなら、もはや紙の通帳など不要であろう。どうせなら、このキャンペーンを利用してがっちり1,000円をゲットしてみてはいかがだろうか?

紙の通帳をやめて1,000円をもらえるのは先着10万人!

「三菱UFJ銀行」が1人1,000円×10万口座=1億円を支払っても紙の通帳をやめたいわけとは

 三菱UFJ銀行が2020年10月から、新規開設に限り2年間取り引きのない口座(不稼働口座)には、年間1,200円の口座管理手数料を徴収するという衝撃的なニュースが報じられたのは記憶に新しい。このニュースでは同時に“紙の通帳発行も有料化する”ことも検討しているとのことであった。長引く不況とマイナス金利の影響で、大手銀行はさらなるコスト削減を迫られていることを実感できるニュースであろう。
 その三菱UFJ銀行が、いよいよ2020年1月24日~3月15日までの間、紙の通帳を廃止してデジタル通帳「Eco通帳」に切り替えると、先着10万名に限り現金で1,000円(総額1億円)を還元するキャンペーンを実施する。デジタル通帳はパソコンやスマホで、過去10年分の明細を閲覧できるので、利用者にとってもメリットが大きいはずだ。「もはや紙の通帳など不要!」と考える人で、すでに三菱UFJ銀行に普通口座を持っている人は、このキャンペーンを利用して、しっかり1,000円をゲットしよう。

「三菱UFJ銀行」が1人1,000円×10万口座=1億円を支払っても紙の通帳をやめたいわけとは

大手銀行では大きな負担となっている紙の通帳。パソコンやスマホで入出金明細が確認できる「デジタル通帳」があれば、もはや通帳が紙である必要はないだろう

「三菱UFJ銀行」が1人1,000円×10万口座=1億円を支払っても紙の通帳をやめたいわけとは

(Image:bk.mufg.jp)

三菱UFJ銀行では、すでにデジタル通帳「Eco通帳」サービスをスタートしている。最長10年の明細を無料で確認できるので、実用性は紙の通帳より高いはずだ

1億円を払っても紙の通帳をやめたいわけは?

 それにしても、不稼働口座は年間1,200円の口座管理手数料を徴収することにした三菱UFJ銀行が、どうして紙の通帳をやめるだけで、1,000円も支払うことにしたのだろうか?
 実は、紙の通帳を発行するには1通あたり年間200円の印紙税や印刷費などが必要になる。三菱UFJ銀行には約4,000万口座があり、年間80億円近い税負担が生じているという。つまり三菱UFJ銀行にすれば、1人1,000円×10万口座=1億円を支払っても、今すぐ紙の通帳をやめたほうが長期的には経費削減になるというわけだ。今後は、他行もこれに追随すると見られているので、みずほ銀行や三井住友銀行の普通口座を持っている人も、通帳に関するニュースには注意しておいたほうがよいだろう。

文=塚本康裕/フリーライター

●三菱UFJ銀行「Eco通帳・Eco通知」(公式)は→こちら

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