「うっかりデジカメで撮った写真を消してしまった……」そんなときアナタはどうしているだろうか？ 実は、SDカードで削除した写真を復元できるフリーソフトがあるのだ。今回は、実際に筆者が使って見事に写真を復元することができた「PhotoRec」を紹介しよう。
「PhotoRec」を入手して下準備をしよう！
「デジカメの写真を削除したが、よく考えたらパソコンに保存してなかった！」そんなときは「PhotoRec」というフリーソフトを使えば、削除した写真を復元できるかもしれない。さすがに物理的に壊れていたり、フォーマットしたSDカードは厳しいが、単にデジカメやパソコンで削除した写真であれば、「PhotoRec」で復元できる可能性がある。
まず、パソコンにカードリーダーを接続してSDカードを認識できるようにする。次にフリーソフト「testdisk-7.2-WIP」をダウンロードして解凍しよう。そして、解凍した「testdisk-7.2-WIP」フォルダ内に復元した写真を保存するフォルダ（今回は「rec」）を新規作成する。このとき、「testdisk-7.2-WIP」フォルダは、必ず復元したいHDDやSDカード以外のドライブに置くこと。これで準備は完了だ。
あとは「testdisk-7.2-WIP」フォルダ内にある「photorec_win.exe」をダブルクリックすればソフトが起動する。真っ黒な画面が表示されるが慌てなくてもよい。ここからの作業はマウスではなく、キーボードの矢印キーで項目を選び、決定はEnterキーで行うことになる。
「PhotoRec」はフリーソフトだ。まず「TestDisk Download」というWebサイトで「testdisk-7.2-WIP」をクリックし、ソフトをダウンロードしよう。入手したZipファイルを解凍したら、復元したいHDDやSDカード以外のドライブに「testdisk-7.2-WIP」フォルダを置く
「testdisk-7.2-WIP」フォルダ内に復元データを保存するフォルダ（今回は「rec」）を作成する（上写真）。そして「testdisk-7.2-WIP」フォルダ内にある「photorec_win.exe」をダブルクリックすれば、ソフトが起動する
時間はかかるが削除した写真が見事に復元された！
「PhotoRec」を起動すると、パソコンのHDDやSDカードが表示される。容量を見ればどれがSDカードかわかるので、キーボードの上下矢印キーで移動して「Enter」キーを押して決定しよう。次の画面では設定変更もできるが、初心者は無視して問題ないので[Search]を選択して先に進める。最後に保存先として作成した「rec」を選択し、キーボードの「C」を押せば、削除した写真の復元が始まるはずだ。作業時間はSDカードのデータ量やパソコンの性能で大きく異なるが、1～2時間かかることも珍しくない。気長に待とう。
「rec」フォルダ内に「recup_dir.00」というフォルダがいくつか作成されるが、この中に復元された写真があるので確認してみよう。筆者が試したところ、かなり前に削除した写真も見事に復元されていた。イザというときは試してみる価値があるだろう。
最初に自分のSDカードを矢印の上下キーを操作して選び「Enter」を押す。SDカードは16～128GB程度なので、ほかのHDDと間違えることはないだろう。ちなみに、[Proceed]は“進む”で、[Quit]は“戻る”という意味である
ここは[Search]を選択して先に進めても大丈夫。もし、復元するファイルの拡張子を指定したいなら[File Opt]を選択（上写真）。写真なので「jpg」のみに[×]を入れればいいが、項目数が多いので無理に指定しなくてもよい（下写真）。[Options]も無視しても大丈夫だ
ここではSDカードのフォーマットを選択する。通常は[Other]（FATやNTFSフォーマット）を選択すればOK（上写真）。次の画面では、通常[Whole]を選択すればいい（下写真）
最初に作成した保存先の「rec」フォルダを選んで「Enter」を押す（上写真）。次の画面ではキーボードで「C」を押せばOK！（下写真）
復元作業が始まった。「1h46m34」というのが残り時間だがこれは目安でしかない。気長に待とう（上写真）。「rec」フォルダのなかに「recup_dir.00」というフォルダが作成され、復元された写真が入っているはずだ（下写真）
●cgsecurity.org「PhotoRec」 （公式）は→こちら