今さら聞けないSDカードリーダーの基本と選び方 間違えると使えない場合も! 

デジカメやスマホで撮った写真データを、パソコンなどに移動するときに役立つのが「SDカードリーダー」だ。しかし、規格や接続タイプを間違えると、データの転送速度が遅かったり、認識できないなんてことも……。そこで今回はSDカードリーダーの基本と選び方について解説しよう。

まずはSDカードの種類や規格を確認しておこう

今さら聞けないSDカードリーダーの基本と選び方 間違えると使えない場合も! 

(Image:Amazon.co.jp)

 デジカメやスマホで撮影した写真データは、パソコンにコピーしてバックアップする人も多いだろう。パソコンにSDカードスロットがあれば、何も困らないが、そうでない場合はSDカードリーダーを別途購入することになる。だが、SDカードの形状や規格などが合っていないと、SDカードを読み込めなかったり認識できないこともある。そこで、今回はSDカードリーダーの基本と選び方を紹介する。
 その前にSDカードについてザックリ解説しよう。まず、一般的なデジカメ使用されているのが「SDカード」。スマホやタブレットで使用されているのは、小型の「microSDカード」となっている。どちらにも対応するマルチタイプもあるが、SDカードリーダー選びの重要なポイントとなる。
 また、SDカードには2GBまでの「SD」、32GBまでの「SDHC」、64GB以上の「SDXC」といった規格があり、とくに最新の「SDXC」対応するかどうかは必ず確認しよう。SDカードの規格については今さら聞けないデジカメやスマホで使うSDメモリーカードの基本と選び方を解説で詳しく解説してあるのでそちらも目を通してほしい。

今さら聞けないSDカードリーダーの基本と選び方 間違えると使えない場合も! 

SDカードはデジカメ用(写真左)とスマホ用(写真右)の2種類ある。また、規格も「SD」「SDHC」「SDXC」の3種類があり、とくに最新の「SDXC」は、非対応のSDカードリーダーでは認識できないので要注意!

SDカードリーダーは大きく分けて3タイプある

 SDカードリーダーには3つのタイプがあるので、それぞれの特徴を紹介しよう。もっとも一般的なのは「パソコンUSBタイプ」だ。パソコンのUSBに差し込むだけで、すぐに認識するので扱いが簡単で価格も安い。一方、USBタイプでもスマホに直接差し込む「スマホUSBタイプ」も存在する。こちらは、パソコンを介さずにスマホ内部の写真を転送できるので便利。逆にSDカードからスマホに写真転送することが可能なタイプもある。ただし、スマホのUSBの形状には注意が必要だ。
 そして、最後は「Wi-Fiタイプ」である。これはWi-Fi(無線LAN)経由でデータを転送できるSDカードリーダーで、いちいちSDカードリーダーをパソコンやスマホにささなくていいのが特徴。また、1台で複数の端末から同時にアクセスしてデータを共有できるというメリットもある。とはいえ「Wi-Fiタイプ」の価格は「USBタイプ」より数倍も高く、本体も大きいので持ち運びに向いていない。またWi-Fiとの接続も必要で、多少のスキルがないと使えない場合もある。
 なお、AmazonでもSDカードリーダーはたくさん売られているが、やはり信頼できるのは日本メーカー。バッファロー、エレコム、アイ・オー・データ機器、サンワサプライあたりがおすすめ。海外メーカーならトランセンド、Ankerなどが信頼できる。

 

■パソコンUSBタイプ

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(Image:Amazon.co.jp)

パソコンのUSB(Type-A)にさして使用する一般的なSDカードリーダー。さまざまなメモリーカードにも対応するので使いやすい。できれば高速なUSB3.0対応製品を選ぼう

エレコム カードリーダー MR3-A006BK
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■スマホUSBタイプ

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(Image:Amazon.co.jp)

AndroidスマホのUSBにさして使用できるSDカードリーダー。写真は「USB Type-C」だが、機種によっては「Mini USB Type-B」だ。また、iPhoneは「Lightning」コネクタになるので、間違えないようにしよう

Anker USB-C 2-in-1 カードリーダー
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■Wi-Fiタイプ

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(Image:Amazon.co.jp)

USBを使わずWi-Fiで写真データを転送できるタイプのSDカードリーダー。写真の「アイ・オー・データ機器 WFS-SR03K」はWi-Fiの11ac規格対応で、iPhone、Android、Windows、Macに対応する

I-O DATA Wi-Fi SDカードリーダ WFS-SR03K
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USBの規格で転送速度に違いがあることも覚えておこう!

 USBタイプのSDカードリーダーではUSBのコネクタ形状も重要だ。パソコンで使われているのは「USB Type-A」だが、Androidスマホでは小型な「Micro USB Type-B」や「USB Type-C」が利用されている。さらに、iPhoneでは「Lightning」コネクタが採用されているので規格の違いを把握しておこう。とくに、iPhone独自の「Lightning」コネクタの場合は、Appleの「MFi認証」を受けていない製品だと不具合が出ることがあるので、あまりAmazonの中華製はおすすめできない。
 なお、USBの規格で転送速度に差があることも覚えておこう。昔からある「USB2.0」は480Mbpsだが、USB3.0なら5G(5,000M)bpsという高速なデータ転送に対応する。SDカードの転送速度が速くてもSDカードリーダーのほうが遅ければ、高速転送はできないので注意したい。
 SDカードリーダーにはさまざまな規格や製品があって分かりにくいが、必ず自分が使うSDカードに対応したもの選んで、信頼できるメーカーの製品を買うようにしよう。

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USB規格についても確認しておこう。写真左からパソコン用の「Type-A」、新しいAndroidスマホの「Type-C」、ひとつ飛んで従来のAndroidスマホの「micro USB Type-B)」、そしてiPhoneの「Lightning」コネクタである

文=佐野陽高/フリーライター

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