SNSなどネット用語の「DQN・こどおじ・バズる・ステマ」ってどんな意味なの?

これまで、ネットではさまざまなスラングが生まれてきた。会社や友人との会話でも、本当はよく意味がわからないのに、何となくわかっているふりをしてやり過ごしている人は多いだろう。そこで今回は、ネットに溢れる代表的なスラングの意味を解説する。

もはや日本語の一部になったネットスラングも?!

アナタは「DQN」「こどおじ」「バズる」「ステマ」といった単語の意味をすべて答えることができるだろうか? これらは「ネットスラング」と呼ばれるもので、古くは1990年代のパソコン通信時代から使われ始めた。2000年代に入ると「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」などで爆発的に増加し、2010年頃には大手メディアでもネットスラングが取り上げられるようになってくる。たとえば、女子高生を意味する「JK」や、空気が読めない「KY」、お疲れ様を意味する「乙」、Googleで検索する「ググる」、笑いを表現する「草」や「W」などは、もはや日本語の一部といってもいいだろう。そこで今回は、今どき知っていないと笑われそうなネットスラングを4つ紹介しよう。 

「JK」などのネットスラングを、大手マスコミが取り上げることで、しだいに一般的な日本人が使う用語となっていく場合もある

ネガティブな意味を持つ単語も多いネットスラング

まず「DQN」は“ドキュン”と読む。これは元ヤンキーが不幸な生い立ちを紹介するTV番組『目撃ドキュン!』が語源となっており、今では不良やヤンキー、非常識な人間をバカにした表現である。過去には裁判でもDQNは侮辱的表現であると判断されているので、あまり不用意に使わないほうがよいだろう。

次に「こどおじ」は“子ども部屋おじさん”の略である。大人になっても実家の子ども部屋でずっと暮らしているおじさんという意味で、2014年にあるプロゲーマーの自室がTV番組で放送された際、2ちゃんねるで「まるで子供部屋だ」とバカにされたことがきっかけだと言われている。本来、「こどおじ」は仕事をちゃんとしている人も含まれ、自虐的に自分は「こどおじ」だとカミングアウトして笑いを取る人もいたが、現在では“中年のニートやひきこもり”という悪い意味で使われることも多い。十分に注意しよう。

ちゃんと仕事をしていても「40歳・独身・実家の子ども部屋暮らし」なら「こどおじ」である。本来はニートや引きこもりという意味ではないが、「引きこもりのおじさん」という意味で使われることも多い

「バスる」「ステマ」はSNSや口コミでよく使われる

「バスる」はネット上で物や人物が話題となる(流行する)ことを言い、具体的にはTwitterなどのSNSで多くの人が話題にする状態を示す。語源は「Buzz」という英語で、“虫が飛び回る様子”のことだが、これが転じて“人がガヤガヤと話題にする”という意味で使われるようになった。

「ステマ」は「ステルス・マーケティング」の略である。「ステルス(Stealth)」とは「こっそり」「隠密」といった意味であり、本当は“サクラ”や“ヤラセ”なのに、消費者に気づかれないように宣伝する手法のことを言う。ステマを一躍有名したのが2012年の「ペニオク詐欺事件」だ。この事件は、入札しても事実上落札できない「ペニーオークション」という詐欺サイトを、複数の芸能人がお金をもらって宣伝したことで被害が拡大したと言われている。アナタもステマには十分注意しよう。ただし、ステマだとバレると炎上して逆効果になることも多い。

「ステマ」は人気のあるブロガーやユーチューバーなどに、企業がお金を払ったり商品を渡して宣伝させる手法。もしかすると、あなたもダマされているかも?

文=中川久/フリーライター

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