2020年7月7日から、全国の主要郵便局でキャッシュレス決済が可能となったのはご存じだろうか？ 切手代やゆうパック代などをQRコード決済や電子マネー、クレカなどで支払えるようになったのだ。そこで今回は、筆者が実際に郵便局で切手をキャッシュレス決済で買ってみたぞ！
7月から近所の郵便局でもキャッシュレス決済が可能に！
（Image:post.japanpost.jp） 日本でもキャッシュレス決済が普及してきたが、ようやく日本郵便でも2020年7月7日から全国約8,500の郵便局でキャッシュレス決済が導入された。実はすでに2月から中央郵便局では始まっていたが、今後は近所の郵便局でも、郵便料金、ゆうパックなどの運賃、切手・はがき・レターパックなどの支払いにキャッシュレス決済が利用できるようになったというわけだ。
対応するのはVisa、MasterCard、JCB、アメックスなどのクレカ、WAONやiDなどの電子マネー、Suica、PASMOといった交通系ICカード、そしてゆうちょPay、au PAY、d払い、LINE Pay、メルペイ、PayPay、楽天ペイなどのQRコード決済となっている。
これまでは基本的に現金払いのみだった郵便局で、キャッシュレス決済によるポイント還元が受けられるのはありがたい話であろう。ただし、印紙や宝くじなど一部商品やサービスの支払いには対応しないので注意しよう。
■キャッシュレス決済できるのは？
・郵便料金または荷物（ゆうパック、ゆうメールなど）運賃
・切手、はがき、レターパックなどの販売品
※切手販売は、1回の取引において10万円が上限
・カタログ、店頭商品などの物販商品
【利用不可の商品・サービス】
・印紙
・宝くじ
・代金引換郵便物等の引換金
・税付郵便物の関税
・地方公共団体事務（各種証明書等の交付、バス回数券の販売などの受託事務）
（Image:post.japanpost.jp） クレカは大手ブランドなら全部OK！ 電子マネーもiDやWAONなどに加え、各種交通系ICカードも使用可能。また、QRコード決済は郵便局のゆうちょPayはもちろんau PAY、d払い、LINE Pay、メルペイ、PayPay、楽天ペイなどを使用できる
実際にau PAYやクレカで切手をお得に買ってみた！
筆者はさっそくキャッシュレス決済で84円切手を10枚買ってみることにした。最初の郵便局ではau PAYを使ったが、筆者は通常会員なので還元率は0.5％。840円の支払いで4pt還元された。次の郵便局では3％還元の「Visa LINE Payクレカ」で84円切手を10枚購入してみた。すると後日25ptが還元されていた。もちろん、チケットショップに行けば84円切手は5～7％オフで売られているので、割引率では及ばない。それでも、近所の郵便局で切手を安く買えたりゆうパックなどの料金が割引されるのは、なかなか便利でお得であろう。
ちなみに、多重債務者のなかには、クレカで切手を大量に買ってチケットショップに持ち込み、7～9％の差額（利子）で現金化している人もいるらしい。確かに普通にキャッシングすれば15～18％程度の金利を取られるので、そのような方法もあるのかと思うが、このような不法行為対策もあって、切手の購入は1回10万円が上限とされているそうだ。
小さい郵便局ではキャッシュレス非対応な場合もあるので、まずは窓口にキャッシュレス決済対応の表示があるのを確認（上写真）。84円普通切手をau PAYで10枚買ってみたところ、領収書にはお預かり「au PAY」と記されていた（下写真）
筆者はau PAYの通常会員なので、200円ごとに1pt（0.5％）が付与される。つまり84円切手10枚の場合は800円×0.5％＝4ptが付与されるのだ。ちなみにauスマートパスプレミアム会員なら200円ごとに3pt＝1.5％が付与され、12ptほどもらえるはず
次の郵便局でもキャッシュレス決済対応なのを確認して、Visa LINE Payクレカで84円の記念切手を10枚購入することにした。ちなみに、Visa LINE Payクレカは2021年4月まで3％還元である
Visa LINE Payクレカの決済では暗証番号の入力が必要であった（上写真）。領収書のお預かりには「クレジット」と表記されており、後日LINE Payアプリで確認すると25pt還元されていた。これはお得！
●日本郵便「郵便窓口におけるキャッシュレス決済」（公式）は→こちら
※サムネイル画像（Image:Camera Papa / Shutterstock.com）