宝くじグループ購入(共同購入)で高額当せんしたら絶対やってはいけないこと!

宝くじは、買った瞬間からムクムクと夢が膨らんでいくもの。「もし1等が当たったら何を買おう」なんて想像する人も多いのではないだろうか。そんな夢の一攫千金を目指して、親しい間柄で一緒に購入するという人もいるだろう。今回は、そんな「共同購入」の際に気を付けるべき点を紹介する。

分配額110万円以上は贈与税がかかる!

当せんしたときのため、正しい手順を調べておくのも大事なことだ

 共同購入とは名前の通り、グループメンバーと共同で宝くじを買うこと。「宝くじ公式サイト」のオンライン購入システムでも共同購入グループを作成できるなど、公式な制度としても知られている。共同購入のメリットはやはり、自分1人で買うよりも大量に購入できることだ。購入枚数が増えることで高額当せんの可能性が高まり、なにより当せん結果の発表を待つ間のワクワクする気持ちを仲間と共有し、期待感を倍増してくれることだろう。
 しかし、注意しなければならないこともある。高額当せんした場合、絶対に一人で当せん金を受け取りに行ってはいけない。グループを組んで夢を追いかけるほどの宝くじフリークであれば、念願叶って高額当せんを果たしたときに浮足立ってしまい、すぐにでも換金したいと思ってしまうかもしれない。だが、当たりくじを持った代表者が一人で当せん金を受け取ってしまうと、後日当せん金をメンバーに分配したとき、代表者からメンバーへの“贈与”とみなされ贈与税が課される可能性があるのだ。具体的には分配額が110万円を超えた場合に贈与税が発生し、最大で分配額の50%の税率が課される。例えば3人で宝くじを共同購入し、1等の1億5,000万円に当せんして3人均等に5,000万円ずつ分配したと仮定すると、贈与税で引かれる額や控除を加えて手元に残るのは半分以下の2,200万円となってしまうことになる。

大きな夢は、大きな金額のまま受け取りたい

 そうした悲劇を生み出さないために大切なのが、グループ全員で換金しに行くこと。グループ全員が当せん金の受取人であることを銀行に申告し、換金の段階で分配された金額を受け取ることで、“贈与”とみなされずに済むのだ。
 例えば、「1等当たったらマンションを買おう」と意気込んでいた人が、見事に夢を掴んだのも束の間、いざ受け取る段階になって5,000万円が2,000万円にまで減ったとしたら…。マンションのグレードを下げるどころか、購入の再検討にまで発展するのは間違いない。代表者との関係も悪化してしまうおそれもあるだろう。正式な手順を踏むことで、誰も得しない仲違いを未然に防いでもらいたい。

 また、当せん金でマンション等自宅を購入すると、後々税務署から購入金の出どころの問い合わせが来ることもあるという。そんなときのために、当せん金の換金では、メンバー全員が「宝くじ高額当選証明書」を受け取っておくことも覚えておくといいだろう。

1人ではなく、みんなで夢の一攫千金を狙える共同購入は、当たったときの喜びも倍増する。夢見る仲間同士、最後まで手を取り合いたいものだ。

参照元:宝くじに当たったけど、相続税や贈与税の対象になるの?【相続弁護士ナビ】

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