「モデレーター」という言葉の意味と役割! 「ファシリテーター」との違いも解説!

最近は、YouTubeなどでも利用されている「モデレーター」という言葉の意味をご存知だろうか?似た言葉に「ファシリテーター」という言葉もあるが、実はそれぞれの言葉の意味には違いがある。これらの言葉の意味や違いを紹介するので、参考にしてもらいたい。

モデレーターの意味は?

ミーティングやブレインストーミングなどの、ビジネスにおける場面で「モデレーター」といった役割を耳にしたことはないだろうか。最近ではYouTubeのLIVE配信の機能にも「モデレーター」という役割が追加されたので、若い方でも「モデレーター」という役割を聞いたことがある方は多いはずだ。

しかし、突然「モデレーター」という横文字英単語を耳にして「モデレーター」と呼ばれている役割は一体どのような役割なのか分からなかった方や、曖昧にしか受け答えできなかった方も多いはずだ。そこで今回は「モデレーター」とはどのような役割を指す言葉なのか紹介しよう。

ミーティングやブレインストーミングなどの場面で、「モデレーターを決めろ」などと支持を受けた際に、迷うことなくスムーズに動くことができるようにしよう。

・「モデレーター」の意味は「司会者」「調停者」

一般的に利用されている「モデレーター」という言葉の意味を理解しておこう。「モデレーター」とは英語をそのまま横文字で言った言葉だが、「モデレーター」には日本語で「司会者」や「調停者」といった役割を表す意味がある。つまり、「モデレーター」を依頼されたり、「モデレーター」を探すように言われたときには「司会者」や「調停者」を依頼、探すという意味になる。

・「モデレーター」の語源は英語の「moderator」

ちなみに、「モデレーター」は英語をそのまま横文字で表した言葉だと紹介したが、英語では「moderator」と書く。英語読みもそのまま「モデレーター」なので、多少英単語の意味が分かる方であれば違和感なく利用できる言葉だろう。

ただし、一般的には「モデレーター」はまだまだ利用されているとは言いにくい言葉ではあるので、公衆の場では「モデレーター」ではなく、同意味の日本語表現である、「司会者」や「調停者」という言葉を使うことをおすすめする。

モデレーターの役割は?

「モデレーター」の意味がわかったところで、実際に「モデレーター」の役割を見ていこう。「モデレーター」は「司会者」、「調停者」を意味している英単語だということを念頭において、「モデレーター」の役割を探っていきたい。

・「モデレーター」の主な役割は「進行役」

「モデレーター」は日本語では「司会者」、「調停者」を意味しているが、これらの意味を総称すると「進行役」という役割で表現すると分かりやすい。つまり、「モデレーター」はミーティングやブレインストーミングの主催者を意味することが多い。

実際のミーティングやブレインストーミングの場面では、議論をまとめたり討論が行き詰まった時に話題を切り替えるなど、「司会者」・「調停者」として進行をスムーズにする「進行役」の役割を担うことになる。

・ビジネスシーンによって役割はさまざま

前述の通り、「モデレーター」には「司会者」、「調停者」の意味やこれらを総称して、「進行役」といった意味があることが分かる。しかし、日本語で「司会者」、「調停者」、「進行役」をそれぞれの意味として考えると、少なからずこれらの意味間に違いが生じてくる。

この違いに関しては「モデレーター」という言葉を使うビジネスシーン別に意味を捉えていく必要がある。元々は英語なので日本語のどの言葉の意味とも若干の違いは生じてくる。

モデレーターとファシリテーターとの違いは?

「モデレーター」と似たビジネスシーンで使われる英語に「ファシリテーター」という言葉がある。しばしば「ファシリテーター」も「モデレーター」と同じような意味で利用されることがあるが、実際には「モデレーター」と「ファシリテーター」には違いがある。「ファシリテーター」の意味や「モデレーター」との違いを見ていこう。

・「ファシリテーター」の意味

「ファシリテーター」という英語を日本語に訳すとやはり「モデレーター」と同じように「進行役」という意味になる。しかし、英語で使われる「ファシリテーター」には、「モデレーター」よりも「進行役」寄りの意味があるのだ。

「ファシリテーター」には動詞として「ファシリテーション」という言葉がある。これには、「進行を行う」という意味があり、「モデレーター」と違い進行を専門に行っているという意味が含まれてくるのだ。

・「モデレーター」との違い

「ファシリテーター」と「モデレーター」の違いとして、「ファシリテーター」には「モデレーター」よりも強い「進行役」としての意味合いが含まれてくる。

特に「モデレーター」との違いとして大きい部分が、「ファシリテーター」は進行としての役割に徹して、基本的に議論中に議論には加わらず、自分の意見や意思は述べないことが大きな違いだ。

自分の意見を言わない「ファシリテーター」に対して、「モデレーター」には進行もしながら意見を述べる人という意味が含まれてくる。「モデレーター」と「ファシリテーター」という言葉は「進行役」としての意味合いに似た部分はあるが、自分が意見を述べるか否かという大きな違いがあるのだ。

「モデレーター」や「ファシリテーター」という言葉を使う時には、それぞれの意味の微妙な違いをしっかりと理解して、「モデレーター」や「ファシリテーター」という言葉を使う相手にも意味の理解に齟齬がないかをしっかりと確認しておくことが重要である。

ファシリテーター以外にもあるモデレーターの類語は?

「ファシリテーター」以外にも「モデレーター」と似た言葉がある。「モデレーター」の類似語といえる英単語をピックアップしたので、それぞれの単語の意味や、「モデレーター」との意味の違いを確認していこう。

「モデレーター」と似た意味を持つ言葉でも、ビジネスシーンで意味を誤って「モデレーター」や「モデレーター」とは別の単語を使ってしまうと、自分や相手に迷惑がかかったり、恥をかいてしまったりする場合があるので、「モデレーター」を始めとした横文字をビジネスシーンで多用する方は注意が必要だ。

・類語【1】コーディネーター

「モデレーター」以外にも、ミーティングなどでの「進行役」と似た意味の英単語として「コーディネーター」という言葉を使うこともあるだろう。

「コーディネーター」は、ミーティングを行うための調整やミーティング中の発言をまとめるなど「進行役」としての役割を意味する言葉だが、「モデレーター」よりもより会議を支えるための役割というニュアンスが含まれている。

また、「モデレーター」の類似語として紹介した言葉に「ファシリテーター」がある。「コーディネーター」は「モデレーター」よりも、「ファシリテーター」に近い意味合いが含まれており、会議の調整や進行役よりの役割として、ミーティングを円滑にすすめるための役割だと理解しておくと良い。

・類語【2】MC

「MC」という言葉は以前まではテレビ番組などでしか聞く機会がなかったが、最近は会議の場でも「MC」という言葉が使われ始めてきた。「MC」は日本語でいうと「司会者は」を意味している。

「モデレーター」にも司会者的役割はあるが、「MC」は「モデレーター」よりも司会者寄りの役割である。「MC」を意味する「司会者」と言われてみると、ミーティングの議論への参加者としての役割が薄いことに気がつく方も多いだろう。

「MC」と比較すると、「モデレーター」はより自分の意見を言ったり議論をしたりする、ミーティングの参加者としての役割が強く出てくる。

モデレーターの使い方・例文

「モデレーター」という言葉の意味や類似語がわかったところで、実際のビジネスシーンではどのようにして「モデレーター」という言葉が使われているのかを紹介しよう。

「モデレーター」という言葉は多くの場合、そのまま「次回のミーティングは、○○さんモデレーターをお願いします」や「今日のモデレーターは、xxです」といった具合に利用することが多い。

また、「モデレーター」という言葉は横文字なのでやはり、昭和からの社風を受け継いだ企業よりも、ベンチャー企業やIT企業などで使われる傾向にある。

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