LZHの圧縮ファイルを解凍・展開できないときの原因と対処法を解説!

LZHで圧縮されて送られてきたファイルを、解凍・展開できないときの原因をご存知だろうか?

LZHファイルを解凍・展開する方法を紹介するので、圧縮ファイルLZHでお悩みの方は、これから紹介する原因と対処法をぜひ参考にしてもらいたい。

Windowsの標準機能でLZHの圧縮ファイルを解凍/展開できない原因は?

(Image:Lastroll / Shutterstock.com)

LZH圧縮ファイルでファイルのやり取りをしていないだろうか。以前までであれば、LZH圧縮ファイルはWindowsの標準機能で、解凍・展開できた。そのため、まだまだメールなどでのファイル送信にLZH圧縮ファイルを利用している方も多いだろう。

実は、LZH圧縮ファイルを作成した側はLZH圧縮ファイルを不自由なく、解凍・展開できても受取先のWindowsでは、LZH圧縮ファイルが解凍・展開できない可能性がある。逆に、LZH圧縮ファイルを受け取った場合も同様だ。送信元ではLZH圧縮ファイルを不自由なく解凍・展開できても、受信した自分の環境でLZH圧縮ファイルが解凍・展開できなければ、LZH圧縮ファイルを開くことはできない。

はじめに、なぜ同じWindows環境でもLZH圧縮ファイルが解凍・展開できたり、できない場合があるのかを確認しておこう。

・原因【1】LZHファイルの脆弱性

LZH圧縮ファイルは、最新のWindowsでは別途、解凍・展開ソフトを入れなければ解凍・展開することはできない。ではなぜ、そのような不便さがありながらLZH圧縮ファイルは利用されているのだろうか。原因は、LZH圧縮ファイルの脆弱性にある。

LZH圧縮ファイルは、現在のWindowsには解凍・展開機能は無いためソフトなしに開くことはできないが、2017年頃までのWindows10であれば標準の機能で、LZH圧縮ファイルの解凍・展開に対応していた。そのため、まだバージョンの古いWindowsを利用している方が、LZH圧縮ファイルの脆弱性のことを知らずに、特別なソフトなしにWindows機能で利用できると思い、LZH圧縮ファイルを利用している可能性がある。

LZH圧縮ファイルに存在する脆弱性が原因で、LZH圧縮ファイルの脆弱性に対応した、Windows以降では標準機能でLZH圧縮ファイルを解凍・展開することはできないということを覚えておこう。

・原因【2】Creators Update

前述のLZH圧縮ファイルが解凍・展開できない原因では、LZH圧縮ファイルの脆弱性を紹介した。これに対応したWindows10のアップデートが「Creators Update」だ。このアップデートでは、セキュリティ更新以外でも様々な修正や機能追加が行われた。

LZH圧縮ファイルの解凍・展開機能の対応は、「Creators Update」で失われたものだ。そのため、突然LZH圧縮ファイルが解凍・圧縮できない状態に陥ったときには、原因としてアップデートで「Creators Update」がインストールされてしまったことも考えられる。

LZHの圧縮ファイルを解凍/展開できないときの対処法

前述の通り、LZH圧縮ファイルには脆弱性がありWindowsの標準機能でも、解凍・展開ができないファイルとなってしまった。つまり、LZH圧縮ファイルの使用自体が非推奨とされていることが分かる。しかし、まだまだ昔LZH圧縮ファイルで圧縮したファイルやメールなどでLZH圧縮ファイルを受け取ることもあるだろう。そのようなときには、標準機能で解凍・展開できないので、これらのファイルを扱うには対処法として、LZH圧縮ファイルの解凍・展開機能を持った専用ソフトをインストールする必要がある。

標準機能でLZH圧縮ファイルの解凍・展開ができない環境でも、LZH圧縮ファイルを解凍・展開したい時におすすめのソフトを3つピックアップしたので、それぞれのソフトの特徴を見ていこう。

・対処法【1】Lhaplus

LZH圧縮ファイルを始めとした様々な、圧縮ファイルに対応している「Lhaplus」というソフトを見ていこう。Lhaplusは古くから配布されているファイル圧縮・解凍(展開)専用のソフトで、大手企業でも利用されることが多いフリーソフトだ。

Lhaplusは、LZHを始めRARやパスワード付きのZIPファイルなど様々な形式の圧縮ファイルに対応している。インストール後は、右クリックメニューに追加される「解凍」「圧縮」メニューからシームレスに、LZH圧縮ファイルを解凍・展開することができる。「解凍」だけでなく、「圧縮」も同様の操作で行えるので非常に効率的な作業を行うことができる

・対処法【2】7-Zip

Lhaplusと同様、様々な圧縮ファイルに対応した「7-Zip」というソフトを見ていこう。「7-Zip」についても、多くのユーザーに昔から利用されているソフトであり。前述の「Lhaplus」と並んで様々な場面で利用されているソフトだ。

「7-Zip」も前述の「Lhaplus」と同様に様々な形式の圧縮ファイルを取り扱うことができる。また、「7-Zip」ではLZH圧縮ファイルを解凍・展開する際に様々なメニューを選択することができるほか、LZH圧縮ファイルを解凍・展開せずとも中身を確認することができる

・対処法【3】Unpacker

「Unpacker」は前述の「Lhaplus」や「7-Zip」とは異なり、Windows10専用のWindowsストアで配布されているアプリだ。また、前述の「Lhaplus」と「7-Zip」には「圧縮」機能も搭載されていたが「Unpacker」は解凍専用だ。その分、非常に分かりやすい簡素な画面レイアウトになっていることが特徴だ。

「Unpacker」を起動すると「Oplen Files」という圧縮ファイルを読み込むためのボタンしか表示されない。これをクリックすると、LZH圧縮ファイルを指定することができてそのまま解凍・展開が可能だ。ソフトは英語だが画面が非常に簡素であり、見ただけで使い方が分かるので誰でも簡単に利用できる

フリーソフトを使ってもLZHの圧縮ファイルを解凍/展開できない場合は?

これまでフリーソフトを利用して、LZH圧縮ファイルを解凍・展開する方法を紹介してきた。しかし、中には解凍・展開できないLZH圧縮ファイルや途中で止まってしまうLZH圧縮ファイルも存在する。なぜ、それらのLZH圧縮ファイルは解凍・展開できないのか原因を探求していこう。

・原因【1】解凍アプリの不具合

特定のLZH圧縮ファイルを解凍・展開しようとして、解凍・展開できない場合には、利用しているフリーソフトとの相性が悪い可能性や不具合の可能性がある。その場合、一度別のフリーソフトを利用して解凍・展開を試してみよう。中には特定のフリーソフトのみ相性が悪く解凍・展開できない場合があるので要注意だ。

・原因【2】LZHファイルの破損

解凍・展開できないLZH圧縮ファイルは、LZH圧縮ファイル自体が破損している可能性がある。LZH圧縮ファイルは内部の情報を量子化など複雑な計算で圧縮しているため、少しでもファイルが破損してしまうと解凍・展開で元戻すことができなくなる可能性がある。

・原因【3】ハードディスクの容量不足

LZH圧縮ファイルを解凍・展開するには、当然ながら解凍・展開したファイルを格納するためのストレージ容量が必要になる。LZH圧縮ファイルの状態ではファイルサイズは小さくても、非常に高効率で圧縮されており対象のLZH圧縮ファイルを解凍・展開すると、予想外の大容量になってしまうこともある。

また、古いシステムを利用している場合にはCドライブとDドライブが区切られており、搭載されているハードディスクは大容量でも、LZH圧縮ファイルを解凍・展開しようとしているCドライブは容量が逼迫している可能性もある。

LZH圧縮ファイルを開けないときには、念の為「コンピュータ」などでハードディスクの使用状況を確認しておこう。

・原因【4】セキュリティソフトによるブロック

特定のLZH圧縮ファイルだけでなく、すべてのLZH圧縮ファイルが解凍・展開できない場合には、コンピュータに搭載されているセキュリティソフトが、LZH圧縮ファイル自体の解凍・展開をブロックしている可能性がある。

前述の通り、LZH圧縮ファイルには脆弱性が存在する。セキュリティソフトやソフトの設定によって、LZH圧縮ファイルはすべて脅威としてブロックしてしまうことがある。

その場合、どうしてもそのコンピュータでLZH圧縮ファイルを開きたければ、対象のLZH圧縮ファイルをセキュリティソフトで除外リストに追加したり、一時的にセキュリティソフトを停止したりしよう。ただし、セキュリティリスクがあることをお忘れなく。

オトナライフ編集部
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