“独身貴族”ふたたび? “現代に欠かせない”スマホの買い換え事情が判明

あなたはどれくらいの期間でスマホを買い換えているだろうか?ITやテクノロジーが日進月歩で進化を続けていく現代、スマホも年を追うごとに高性能・多機能になり続けている。新機種が登場するたびに「便利そうだな。欲しいな」とは思うものの様々な理由で買い換えずにいる読者も多いことだろう。
今回は、変わりゆく携帯電話の機種変事情をお届けしていく。

バッテリーの長寿命化で買い換え頻度が減?

ガラケーからスマホへの進化は、体験した世代にとって衝撃だった

 15~20年前のフィーチャーフォン(ガラケー)の時代、今と比べて本体価格が高くなかった頃は毎年のように機種変をするユーザーも少なくなかった。もしあなたが30~40代であればちょうど学生時代にあたり、周囲で最新機種を持つ友人をうらやんだ経験をお持ちだったりするのではないだろうか。
 しかしスマホが登場しだすと買い換え事情は一変する。携帯電話が“ポケットに入るPC”と言っても過言ではないほどの性能を持つようになり、製造コストが上がったことで本体価格も一気に上昇。現在では10万円を超える機種も現れるようになってきた。そのため以前ほど頻繁に買い換える人は減少してきている。

 内閣府が発表している「消費動向調査」によれば、二人以上世帯での携帯電話買い換え年数は2020年には4.9年を記録。スマホが普及するようになって最長を更新した。登場直後には「1~2年でバッテリーがもたなくなる」などの不満も出ていたスマホだが、近年の技術革新でバッテリーの寿命も長寿化した結果、長く使い続ける人が増えたとも推測できる。

画面を割ってしまったときも買い換えタイミングのひとつだ

 調査の「買い替え理由」項目を見ると、家庭を持つ「二人以上世帯」と独身である「単身世帯」で、最新機種への機種変などの「上位品目」という項目が対照的な動きを見せている。ここ数年、二人以上世帯で上位品目の占める割合が減少してきているのだが、単身世帯では逆に増加傾向にあるのだ。元々二人以上世帯で多く単身世帯で少なかった新機種への買い換えだが、2020年には二人以上世帯31.4%、単身世帯34.0%とついに単身世帯が逆転を果たしている。
 この傾向から、子育て資金など何かと入り用な二人以上世帯が、「使えなくなるまで使う」と家計の財布の紐を締めにかかっているのに対し、単身世帯ではかつて“独身貴族”と呼ばれたように自由気ままな生活を送るようになった変化を感じるのは考えすぎだろうか?

 近年では夜間や逆光でもキレイに補正してくれる機能を持ったカメラや、QRコード決済・電子マネーといったスマホ決済アプリの充実もあり、ますますスマホの多機能化が進んでいる。筆者はテレビCMなどでそんな情報を聞くたびに「欲しいな」と思いつつも、10万円という買い換え費用を見た瞬間に尻込みして「今あるスマホがダメになるまで使い倒そう」と決意を新たにしている。あなたも自分に合った買い換え頻度は何なのか、意識してみてはいかがだろうか。

参照元:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査【総務省】
※サムネイル画像(Image:oasisamuel / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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