「若者のゲーム離れ」は嘘? 本当? 台頭してきた○○の存在

「若者の○○離れ」というワードが、何かにつけてマスコミなどで取り上げられているのをご存知の方も多いだろう。「若者のゲーム離れ」もたびたび耳にする話題のひとつ。30代の筆者などは、子どもの頃は親に叱られるまで自宅でゲームに熱中していたため「離れられるなんて現代の子どもは自制心がすごいな…」と感心してしまうほどだ。
今回は、調査結果をもとにゲームと高校生の関係性を見ていきたい。

高校生の間でも“あつ森”は人気

(Image:vsop / Shutterstock.com)

“ファミコン”の愛称でも知られる家庭用ゲーム機の元祖「ファミリーコンピューター」

 「LINEリサーチ」が高校1~3年生の男女を対象として2020年9月に実施した調査によれば、自宅にゲーム機を所持している高校生はおよそ80%だったという。中でもよく持っている機種は、ニンテンドー3DSやWii、Nintendo Switchといった任天堂のハードが上位を独占。任天堂とソニーが覇を競っていた2000年代に高校・大学時代を過ごしていた人間としては少し悲しいものがある。
 よくプレイされているゲームは男女とも「あつまれ どうぶつの森」が1位に。とくに女子では回答者の43.2%がプレイしているといい、「社会現象化した」とまで言われる“あつ森”の圧倒的な人気が改めて証明された。

(Image:pingdao / Shutterstock.com)

ポケモンGOをはじめ、スマホアプリの人気ゲームは枚挙にいとまがない

 この調査で最も目を引いたのは、「ゲーム機をプレイする1日あたりの時間」だ。男子の52%、女子では70%もの回答者が「1日1時間未満」だった。読者のみなさんの子ども時代には、「ゲームは1日1時間」という過去の名言をしっかり守れる子が周囲に何人いただろうか。
 一方で男子では「3時間以上」という解答も17%となった。近年は「eスポーツ」として社会的な地位を確立し、高校生を対象とした全国大会も盛り上がっているゲーム業界。長時間プレイする層と、ほとんどプレイしない層との、二極化が進んできているのかもしれない。

 また、このゲームプレイ時間の調査は家庭用ゲーム機に限定したアンケートであり、スマートフォンやPCでプレイするゲームはカウントされていない。通学中でも学校の休み時間でも、場所を選ばずプレイできるスマホゲームは高校生のライフスタイルにも非常にマッチしているだろう。そのため自宅に戻ってからも、ゲーム機ではなくスマホでゲームを楽しんでいる可能性も考えられる。

 そのため、この調査結果だけで即「高校生がゲームをしなくなった!『若者のゲーム離れ』だ!」とは断言できないかもしれない。しかし様々な技術の発達とともに、かつては友人の家に“あつまれ”してワイワイと楽しんでいたゲームをプレイする風景が様変わりしつつあることは間違いない。家にあったゲーム機からスマホやPCなどに進化したことで、家にいなくても・一緒にいなくてもゲームを楽しめる、近未来の世界になってきているようだ。

参照元:「高校生のゲーム事情」高校生はどんなゲームをして遊んでる?【リサーチノート

オトナライフ編集部
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