アンケート方法の落とし穴? キャッシュレス決済は本当に全世代に普及しているのか

Webアンケート回答者は“情報強者”ばかり?

Webを見られる高齢者はスマホも使いこなしているかもしれない

 しかし、マーケティング会社の日本マーケティングリサーチ機構が2020年8月に実施した調査では、「自分の周りに今でも現金決済のみの60代以上の人がいる」と答えた人は63%にのぼった。回答者本人のことではないため重複している可能性もゼロではないが、前述の10.2%・17.7%との開きがありすぎるため誤差で片づけられる範囲ではない。

 どちらの数字が実情に近いのか。この乖離の原因を精査してみると、キャッシュレス推進協議会の調査の手法が“Webアンケート”であることがわかる。つまり、回答者はPCやスマートフォンを利用しているのだ。それだけデジタルに明るい高齢者であれば、QRコード決済などのスマホ決済へのハードルはデジタルに疎い高齢者に比べて圧倒的に低いことだろう。
 一方で「周囲に現金オンリーの高齢者がいる」という回答であれば、本人がデジタルに明るくても疎くても関係がない。Webアンケートに反映されない層の存在が浮き彫りになった可能性が非常に高いのだ。そう考えてみると、日本マーケティングリサーチ機構の調査のほうが世間の実情に近い、ということも考えられる。

 この考察はあくまで推測の域を出ていない。しかしもし実際に“情報強者”の声だけが反映されていたのであれば、国民総キャッシュレス化はまだまだ時間がかかりそうだ。

参照元:60代以上の方は現金決済が主流。63%の方が現金のみで決済【日本マーケティングリサーチ機構

※サムネイル画像(Image:StreetVJ / Shutterstock.com

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