もはやデメリット? Twitterの新機能・フリートがTwitter向きでないワケ

あなたはTwitterの新機能「Fleet(フリート)」を既に利用しただろうか。「24時間で消える」というInstagramの「ストーリーズ」の機能に近いフリートだが、その利用意向は各世代でまちまちな事実が明らかとなった。
今回は、フリートがTwitterの住民に今後受け入れられていくのかを考えてみたい。

Instagram、Facebookとともに3大SNSとして知られるTwitter

(Image:Sattalat Phukkum / Shutterstock.com)

Instagram、Facebookとともに3大SNSとして知られるTwitter

 ざっくりと説明すると、「投稿から24時間経過すると表示されなくなる」「リツイートやいいね、公開でのリプライができない」「投稿者はそのフリートを誰が閲覧したかを確認できる」といった機能を有しているのがフリートだ。いずれもこれまでのTwitterのツイートとは異なる仕様で、Twitter民がどういった反応をするのかが注目を集めている。

 市場調査を行う日本トレンドリサーチが11月に実施した調査によれば、フリートを「利用したい」と思うと答えたのは22.8%、およそ5人に1人に留まった。合わせて、インスタでストーリーズを一定程度利用しているのは18.5%となり、わずかだがフリートを利用したいと答えた層が上回ったのだった。しかしストーリーズは年齢が若いほど利用の意向が高まる傾向を持っているのに対して、フリートを利用したいというユーザー層は20代以下23.0%、30代27.0%、40代21.0%、50代37.0%と各世代で大きくバラけている。ここで「使ってみたい」と考えているのは「新しい機能だしとりあえず一度使ってみよう」という興味本位のユーザーが多いのかもしれない。

リツイートは投稿が“バズる”一番の原動力でもある

 また、Twitterといえば“バズる”という要素も無視することはできない。1つのツイートが万単位でリツイート・いいねで拡散され、一気に世の中の注目を集めるバズマーケティング。近年はその宣伝効果を狙ってTwitterで広報活動を行う企業も少なくない。
 とすれば、たった24時間で消えてしまい、拡散のためのリツイート・いいねができないフリートは、これまでのようなバズりを求めるには適していないことは確実だ。長期的なイメージ戦略を考える企業であればともかく、一般のTwitter民には目に見えるリツイート・いいねの数で十分と言える。投稿に時間制限が付く、という面から見ても、あまりユーザーの志向に合っていないという印象を受けてしまう。

 “時間が経つと消えてしまう”という機能は、仲間内だけでちょっとした内緒ごとを楽しむ感覚だ。だからこそ、リツイートのような拡散機能が制限されているのだろう。しかしそれはインスタのユーザーには適しているものの、“バズらせたい”欲求のあるTwitterユーザーが相手では少しズレていると言わざるを得ない。
 あなたもこの新機能を使いこなせるかどうかで、あなたに合ったSNSのタイプが浮き彫りになるのではないだろうか。

参照元:【Twitter新機能】『Fleet(フリート)』、22.8%が「利用したいと思う」【日本トレンドリサーチ

※サムネイル画像(Image:ArthurStock / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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