2020年11月、バッファローとエレコムから、見た目がUSBメモリそっくりなSSDが発売された。ビジネスパーソンなら、USBメモリの1本くらいは持っていると思うが、すでに500GB以上の大容量USBメモリが登場しているのに、どうしてUSBメモリ型SSDが登場したのだろうか? そもそもUSBメモリとは何がどう違うのだろうか? そこで今回は、「USBメモリ」と「USBメモリ型SSD」では何がどう違うのか解説しよう。
USBメモリもSSDも同じフラッシュメディアだが……

ビジネスパーソンなら、仕事用にUSBメモリを1本くらいは持っているだろう。パソコンにさせば簡単にデータをやり取りできる「リムーバブルメディア」なので非常に便利だ。現在では500GB~1TBとHDD並みの大容量のUSBメモリもあり、データの保存だけでなくLinuxなどのOS起動用USBブートメディアとして使用することも可能となっている。
そんななか、2020年11月にバッファローとエレコムから相次いで「USBメモリ型のSSD」が販売された。既存のUSB接続の外付けSSDがコンパクトになって、見た目がUSBメモリそっくりなものと考えていいが、いずれもUSBメモリとSSDは、どちらもフラッシュメモリ(メモリチップ)を利用した記録メディアである。そこで疑問になるのが、〝USBメモリとUSBメモリ型SSDは何が違うのか?”ということである。アナタはこの2つの違いを正確に答えられるだろうか?

サンディスクのUSBメモリ「SanDisk Extreme Pro SDCZ880-1T00-J57」は、2020年12月1日発売予定。1TBというHDD並みの大容量を持つリムーバルディスクだ。価格はAmazonで1万5,958円

バッファローのUSBメモリ型SSD「SSD-PUT1.0U3」。250GBが6,100円、500GBが9,100円、1TBが1万5,600円で販売されている(すべて税抜)

エレコムのUSBメモリ型SSD「ESD-EMN」は128GBで4,860円、250GBで6,790円、500GBで1万260円、1TBで1万7,970円で、黒・青・シルバーの3色が用意されている(すべて税抜)

こちらはパソコンの内蔵用SSD。カバーがなくメモリチップがむき出しになっているが、USBメモリもUSB接続の外付けSSDも中味はこのようなフラッシュメモリである