イオンモバイル、楽天モバイルなど、格安スマホの“安さ”に代わる武器は訪れるのか?

大手キャリアと比べて、使用料金が安価なことでユーザーから人気を博している格安スマホ(MVNO)。10年ほど前に登場して以降、auやSoftBankなどのキャリアもサブブランドを展開するなどその存在感は増し続けている。そんな中行われたのが、格安スマホ各社のユーザーを対象とした満足度調査。
今回は、格安スマホ各社の人気の分布や、これから訪れる格安スマホ業界の変化についてお伝えしていきたい。

格安スマホ総合満足度No.1はイオンモバイル!

(Image:TK Kurikawa / Shutterstock.com)

全国にスーパーを展開するイオンも格安スマホ業界に参入しているのだ

 かつては世間から「安いけど遅い」というイメージを持たれがちだった格安スマホも、現在ではそのスピードは大幅に改善されている。さらに「UQ mobile」や「Y!mobile」、「LINEモバイル」など、テレビCMを積極的に打つことでイメージアップも図られ業界全体が活気づいている状況だ。

 そんな格安スマホサービスを提供している企業7社の満足度を測る調査を、マーケティングリサーチ会社のMMD研究所が実施。2020年の10月に1,000人を超える格安スマホユーザーに、利用しているサービスについて「料金部門」「サービス部門」「通信品質部門」「顧客サポート部門」の4部門をアンケートした。その結果、4部門を総合した「総合満足度」で1位に輝いたのは「イオンモバイル」。2位・3位には「mineo」、LINEモバイルがランクインした。

 イオンモバイルは「料金部門」「通信品質部門」の2部門で1位、「顧客サポート部門」でも2位と安定した評価を残した。やはり流通大手であるイオングループの傘下でもあり、安定したサポートが受けられるのだろう。また2位となったmineoも、NPS(顧客推奨度)で1位を獲得しており、利用者が「人に勧めたい」と思える良質なサービスを提供していることが窺える。

これまではキャリアよりも安い利用料金のみで戦ってきた

 一方で格安スマホからキャリアへの転身を図っている「楽天モバイル」は、総合満足度で7社のうちの最下位に。各部門でも軒並み低評価となっており、格安スマホとしてはあまり評価されていないことが明らかとなった。これからキャリアへと参入していくものの、これまでのユーザーがついてきてくれるのかは不透明と言えるかもしれない。

 また、各社とも「ユーザーが利用する格安スマホで最も重視している点」は「月額料金の安さ」で一致している。さらに「月額料金の安さ」を挙げたユーザーの割合は7社すべてで70%を超えており、格安スマホユーザーが強く求めているもの“安さ”であることが改めて浮き彫りとなった。
 「格安スマホ潰し」とまで言われた「docomo」の新プランなど、現在キャリア各社が値下げプランの提示に奔走している。今後圧倒的な武器であった“安さ”が機能しなくなった場合に、格安スマホ業界はどこに向かうのか。今後のサービス展開に注目したい。

参照元:MVNOの総合満足度 イオンモバイルが759点でトップ、NPSはmineoがトップ【MMD研究所

※サムネイル画像(Image:IgorGolovniov / Shutterstock.com

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