楽天が“現金”の概念を消し去る!? 楽天ペイに搭載された新サービスとは

お得な「楽天ポイント」で消費者から絶大な支持を集めている楽天。特に近年は「楽天ペイ」の登場により、ポイントの活用先は無限の広がりを見せ始めている。そんな楽天が最近新たに、現金とポイントの利便性の差を埋める新サービスを発表したようだ。
今回は楽天が導入した新サービスの概要と、更なる楽天ポイントの利便性向上がもたらす「消費者心理の変化」について迫っていく。

瞬間チャージでポイントの利便性は跳ね上がる

(Image:StreetVJ / Shutterstock.com)

ポイントをメインの支払い先にできるサービスを開始

 楽天は2020年11月30日、業界初の新サービス「ポイント払い 瞬間チャージ」を開始した。このサービスは、楽天ペイ内の楽天ポイントカード機能でポイントによる支払いをする際に、ポイントが不足していても自動でチャージしてくれる、というものだ。従来は、「ポイントでの支払い」と「不足分の決済」を別々に行う手間があった。ポイント払い 瞬間チャージ機能を用いると1回の決済で支払いが可能に。ユーザーの手間が大きく軽減されるほか、店側の業務の負荷も期待されている。
 また、このサービスにより、今までは楽天ペイの補足的な使い方だったポイント支払いをメインの支払いツールとして使用することもできるようになった。期間限定ポイントの使用忘れを防ぐことができ、せっかく貯めたポイントを無駄にすることがなくなるだろう。

還元はもはや、お金が返ってくるようなもの

 今回のサービスにより、楽天ポイントの利便性は格段に上がる。楽天ユーザーはますますポイントを集める意識が高くなるだろう。キャッシュレス決済の普及にともなって、もはや「現金」という概念が少しずつ薄れつつある昨今。「ポイントは値引き」という感覚はもはや古くなっている。キャッシュレス決済の利便性が上がるにつれて現金とポイントの境界はさらに曖昧になっていくだろう。つまり「ポイントがもらえるキャンペーン」や「大型還元」などのキャンペーンは「実質現金をもらえているようなもの」という感覚で問題なくなっていくはずだ。

 昨今話題にあがることの多い「楽天経済圏」。うまく連動サービスを立ち回ることで超大型の還元を受けるというものだが、ここまでポイントと現金の境界があいまいになると、もはや「ポイ活」という枠を超えた金銭取得の「財テク」へと昇華しているのではないだろうか。支払いツールという枠を超えて、現金という経済の概念自体をキャッシュレス決済が変え始めているのだ。

参照元:「楽天ペイ」アプリで、ポイント残高を気にせずスムーズに支払える 業界初の新サービス「ポイント払い 瞬間チャージ」を開始【楽天

(※2020/12/23 記事の一部を訂正いたしました)

※サムネイル画像(Image:rafapress / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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