救世主? それともお荷物? ANAが放つ新QRコード「ANA Pay」決済サービスの価値は

汎用性よりも特化させることを選んだANA Pay

(Image:Miew S / Shutterstock.com)

クレジットカード会社は数あるが、ANAはJCBのみに絞る道を選んだ

 チャレンジングなのは参入時期だけでなく、サービスの制度面でも同様のことが言えるだろう。というのも、ANA PayにチャージするにはJCBのクレジットが必要となる。「ANA JCBカードからチャージすれば、1,000円で最大11マイル獲得できる」というものの、チャージ方法がブランドの限定されたクレジットカードのみとなると、一般ユーザーをどこまで獲得できるのかという点で大きな疑問符がついてしまう。
 利用可能店舗も、ANA PayおよびJCBの提供しているQRコード決済スキーム「Smart Code」が利用できる場所に限られている。そうした利用場面の少なさでも、QRコード戦国時代が一段落し各社がある程度ユーザーを囲い込み終えた状況の業界に飛び込んでいくことへの不安に拍車をかけているのではないだろうか。

 ご存知の通り、現在の航空業界は旅行、とくに海外への便数はほとんどゼロに近い状態にまで追い込まれており、ANAの業績ははっきり「悪い」と言わざるを得ない。そんな背景を考えるとANAは、ANA Payに「この劣勢を打破する起爆剤」としての役割を求めて世に送り出したのかもしれない。(構想の段階ではコロナの影響は無かっただろうが)
 ANA Payは期待通り金の卵を産むサービスへと成長するのか。それとも業績振るわずANAの負担を増しただけのお荷物事業となってしまうのか。今後のサービス展開に要注目だ。

※サムネイル画像(Image:Yangxiong / Shutterstock.com)

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