ホントに手放しで褒めていい? ドコモの「ahamo」の持つちょっとしたデメリットに注意!

12月3日にNTTドコモが打ち出したdocomoの新プラン「ahamo(アハモ)」は、業界に大きな衝撃を与えた。それは他社がサブブランドの格安スマホで“値引き”するなど世間の反感を買う中、キャリアサービスながら格安スマホ並みの料金を提示したからに他ならない。しかし突出した安さであることは間違いないのだが、よくよく見てみるとこれまでのスマートフォンのプランとは少々異なる部分も少なくない。
今回は、誰もがおトクになりそうなahamoが、どこまで本当におトクなのかをご紹介していきたい。

スマホ料金の常識を大きく変えたahamo

(Image:TK Kurikawa / Shutterstock.com)

これからのスマホ業界をけん引するのはNTTドコモとなるのか

 ahamoは「20GB・月額2,980円」という料金設定だ。この安さはスマホ業界を騒然とさせ、「楽天モバイル・格安スマホ潰し」とまで言われるほどの注目を集めた。特に格安スマホ業界からは、格安スマホブランド「b-mobile」を展開する日本通信が「ドコモの新料金への対抗プラン」と明言しながら新プランを発表するなど、危機感を持っていることを隠さない直球の反応も見られた。
 加えてahamoには、これまでのスマホ料金でよく見られた「〇〇割」が存在しない。9日にKDDIが発表したauのプランでは、発表資料には「3,760円~」と書かれているにも関わらずこの金額が各種「〇〇割」を最大限適用した数字だった。この不透明性が世間の反感を買い、報道各社が見出しで「月額9,350円~」と割引前の金額を大々的に報じたり、SNS上でも「#au解約」がトレンド入りしたりと騒動となった。これもahamo登場前であればここまで叩かれることはなかったかもしれない。それほどの衝撃を業界に与えたのだった。

渋谷では使えるが離島では使えないことも。同じ「東京都」でも差があるのだ

 そんな革新的なプランとして世間から持ち上げられているahamoだが、料金とは関係の無い面でのデメリットは存在する。
 例えば、5GエリアとXi(LTE)エリアでのみ利用可能で、「3Gエリアでは利用できない」。東京都や北海道、鹿児島県の一部離島等では使えなくなってしまうのだ。また「申込みにはWebか専用アプリからの申請が必要」「docomoユーザーであってもサービス開始当初はMNPの手続きが必要」「契約は『20歳以上』」等、手続き上の煩雑さもネックと言えばネックだろう。
 さらに先ほどは「透明性がある」として伝えた「〇〇割」が無いという点も、ある意味ではデメリットとも捉えることができる。基本料金が限界まで削られているプランなだけに、これまで使っていたような割引サービスを引き続き利用することができなくなってしまうのだ。

 「元から安いのだから、割引がなくてもいいじゃないか」と思うかもしれない。しかし世の中には「〇〇割で何円安くなった」と、割引されることでおトク感を楽しんでいる人もいるのだ。言ってみれば「この割引券は他の割引券との併用はできません」といった状態だろうか。もはや、ahamo自体が割引サービスのような話である。

※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)

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