高還元のキャンペーンと共に知名度を獲得してきた「PayPay」。今年も大型のキャンペーンを投入してきたが、師走を迎えたこのタイミングで「全額バック」の可能性を秘めた「ペイペイジャンボ(オンライン)」を開始している。
今回は果たしてこのキャンペーンが本当にお得なのか、12月はPayPay決済での買い物で決まりなのかをキャンペーンの内容と共に迫っていく。
2つの大型キャンペーンで年末商戦をお得に
QRコード決済の最大手のPayPayでは、12月1日より大型還元キャンペーン・ペイペイジャンボ(オンライン)と「年末年始もオンラインがお得!」を開催している。ペイペイジャンボ(オンライン)は、対象となるオンライン加盟店で、PayPay残高支払いによる決済を行なうと、抽選で最大全額のポイントを付与するキャンペーン。1等当選者には決済金額の100%、2等当選者には決済金額の10%、3等当選者には決済金額の2%が付与される。上限は1回あたりまたは期間中で総額10万円相当となるものの、最大で購入金額の全て還元される実質買い物が「0円」となる超高額還元が魅力である。
対象店舗は、「ほっともっと」「吉野家公式通販ショップ」「Amebaマンガ」「まんが王国」「レコチョク」「HMV」「トイザらスオンラインストア」「Joshin web」「エディオンネットショップ」「キリン堂」などが上げられている。
年末年始もオンラインがお得!キャンペーンは、キャンペーン対象店舗でPayPay残高支払いを利用すると、最大で20%のポイントが付与。付与率は店舗によって異なり、5%、10%、20%となっている。
どちらのキャンペーンも通常の還元率に比べて大幅に大きな恩恵を受けられる。特に、ペイペイジャンボ(オンライン)については、買い物金額の全額が還元される可能性もあるため、何かと出費の多い12月の支払いはPayPayにまとめるのがお得といえるのでは。
しかし、街の反応は少し冷ややかなようだ。11月に行われたキャンペーン「超PayPay祭」はSNSを中心に反響が呼んだにも関わらず、今回のキャンペーンがイマイチな理由は何だろうか。
それはどちらも「オンライン」限定のキャンペーンだからではないだろうか。「普段の買い物から還元が受けれない」、「わざわざオンラインで買い物をしなければならない」こうした煩わしさが消費者に大きな足かせとなっていると考えられる。
超PayPay祭も大型還元を受けられる店舗は一部に限定されていたように、PayPayが知名度を上げた、“すべての買い物において高還元”という「バラマキ政策」も最近は鳴りを潜めている。還元の恩恵を受けれる人も少なく「名ばかりの大型還元」が続くPayPay。体力も資金力もいよいよ限界なのかもしれない。
※サムネイル画像(Image:paypay.ne.jp)