AndroidスマホでWebサイトを検索するとき、アナタは「Google（グーグル）」と「Chrome（クローム）」のどちらを使っているだろうか？ いずれも検索エンジンには「Google」を使っているので、どちらでも同じと思っている人も多いと思うが、この2つのアプリは機能や役割に大きな違いがあるのだ。そこで今回は「Google」と「Chrome」、それぞれの機能と使い方を紹介しよう。
「Chrome」はWeb検索＆閲覧に特化したアプリ
Androidスマホには検索アプリの「Google（グーグル）」と「Chrome（クローム）」の2つがプリインストールされている。もしかすると、そのことすら気にせずにどちらかのアプリだけを使っている人も多いのでは？ もちろん、どちらのアプリも検索エンジンには「Google」を使っているので、Webを検索する機能にはほとんど差がないが、アプリの持つ機能や役割は大きく異なっている。
まず、「Google」はWeb検索以外にも、ほかのアプリと連動して天気や交通情報などを提供したり、iPhoneの“Siri”のように音声認識で音楽を再生したり電話をかけることなども可能となっている。これに対し「Chrome」は、Web検索や閲覧に特化したアプリ。もっとも分かりやすい機能は“タブ機能”だろう。毎日見ている複数のWebサイトを、常に同時に開いておけるので、簡単にアクセスできるのが便利だ。実は筆者も普段はタブ機能がある「Chrome」を利用している。
Androidスマホには「Google」と「Chrome」の2つのWeb検索アプリが搭載されている。この2つはいずれも同じような検索バー（ウィジェット）を配置することが可能。もちろん、音声での検索にも対応しているが、この2つにはどんな違いがあるのだろうか？
「Google」はWeb検索以外の機能も充実している総合アプリ。音声で「電話をかけて」と話しかけると、電話アプリが起動して相手に電話をかけたりもできる
「Chrome」はWeb検索＆閲覧に特化したアプリ。複数のタブを表示しておけるので、毎日チェックしているWebサイトを素早く表示できる
「Google」には多彩な拡張機能がある
「Google」と「Chrome」の違いを具体的に見ていこう。まず、同じワードで検索して違うのは、「Chrome」のほうは過去に検索したワード以外にWebサイトのURLが表示されること。また、検索結果の画面も「Chrome」にはタブ機能があるので、現在表示されているWebサイト数が画面上部に表示されるのに対し、「Google」は画面下に拡張機能タブが表示される。
この「Google」の拡張機能の使い方を知っていれば、「Google」の魅力が分かるはずだ。まず「Discover」は、ユーザーの閲覧履歴から興味のありそうなニュースを表示してくれるページ。「スナップ」は天気やGoogleカレンダーに登録されているスケジュールなどを表示してくれるページである。また、「Google」で検索したWebサイトのブックマークをタップすると、「コレクション」に登録されるようになっている。「Chrome」のタブ機能の代わりに使えるのである。
ワード検索すると、「Chrome」と「Google」では、ともに検索履歴が表示されるが、「Chrome」の方は検索したWebページのURLも表示されるようになっている
検索結果画面を比較してみよう。「Chrome」にはタブ機能があるので、現在表示されているWebサイト数が画面上部に表示される。「Google」は画面下に拡張機能タブが表示される。これが「Google」の肝になる
「Discover」は、ユーザーの閲覧履歴から興味のありそうなニュースを表示してくれるページ（左写真）。「スナップ」は天気やGoogleカレンダーに登録されているスケジュールなど表示してくれる（右写真）
Googleでは、閲覧しているWebページでブックマークを押すと画面下に「追加先：お気に入りページ」と表示され、「コレクション」に登録される（左写真）。画面下の「コレクション」を押すとブックマークしたWebサイトが表示される（右写真）
いかがだろうか？「Google」と「Chrome」は、ともにWeb検索機能があるが、その機能と役割に大きな違いがあることがお分かりいただけただろう。Web閲覧に関してはシンプルな「Chrome」の方が使いやすいが、「Google」には多彩な拡張機能がある。あとは、アナタの好みで上手に使い分けてほしい。
参考元：「Androidスマホにインストールされている「Googleアプリ」と「Chromeアプリ」何が違う？」【DIME】