「楽天モバイル」の勢いが止まらない。2020年3月のサービス開始後、自社回線のエリアを急速に拡大し続けているのだ。自社回線エリアが増えることで、さらにサービスの提供がグレードアップしユーザーも拡大していくことが予測される。
今回は、成長著しい第四のキャリア・楽天モバイルについてお伝えしていきたい。
楽天モバイルの人口カバー率、来夏には96%に!
楽天モバイルは12月23日、総務省で開催された有識者会合にて現在の自社回線エリアにおける4G回線での人口カバー率を公表した。それによれば、サービスを開始した2020年3月時点では23.4%だったカバー率が、12月の時点で73.8%に急拡大。さらに2021年夏頃には96%まで広がるという見通しを立てているという。当初の計画では、96%に到達するのは2026年3月を想定していたとされ、想定よりも5年近く早い基地局の建設を進めていることがわかった。
さらにその基地局数は既に全国で1万件に達し、ユーザーの申込件数も11月時点で179万件にのぼっており、基地局としてもユーザー数としても順調に全国に浸透していったようだ。
楽天モバイルの公式HP上でもサービスが展開されているエリアを地図上で確認できるのだが、既に各都道府県の主だった都市では自社回線化がしっかりと進んでいる。2021年2月末まで・2021年春以降と地図の表示を切り替えていくことで、今後楽天モバイルが順調に成長していく様子がうかがえる。読者の方々の居住地やよく訪れる地域はどの段階で自社回線エリアに切り替わるのか、HP上で確認してみるのも面白いだろう。
サービス開始当初に限れば、楽天モバイルは都市部に住んでいる人以外は縁遠いサービスだったかもしれない。しかし当初の予定を上回るスピードで対応地域を広げており、先に述べたように来夏には人口カバー率が96%となる見込みだ。このままの勢いで拡大し続ければ、遠くない未来で既存の3大キャリアと肩を並べるほどのキャリアに成長できるだろう。
楽天モバイルにとって、通信エリアの不利を解消してからが本当の勝負となってくるはずだ。先日ドコモが発表したシンプルで低価格な新プラン「ahamo(アハモ)」が、その利用料金のあまりの安さに「楽天モバイル潰しだ」とささやかれることも少なくなかった。しかしこうして順調に拡大していく様子を見ていると、そんな周囲の心配も杞憂(きゆう)となるのではないかという気さえしてくる。楽天モバイルの真価が発揮されるこれからにさらに注目していきたい。
参照元:楽天モバイル、12月末時点で全国人口カバー率73.8%に【ケータイ Watch】
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