“現金派”のこだわりの強さに敗北…? それでも日本がキャッシュレス先進国になれる理由

現在、官民が一丸となって全国的な普及に取り組んでいるキャッシュレス決済。QRコード決済各社の大々的なポイント還元キャンペーンや「新しい生活様式」の浸透などもあり、順調にキャッシュレス化が進んでいるものと思われたが、意外にもまだまだ現金決済メインをメインに使う人のほうが多いことが明らかとなった。
今回は、今後キャッシュレス決済が主流になっていくために必要なことや、キャッシュレス化した世の中で必要となっていくことを考えていく。

現金しか使わない派が64%と圧倒、キャッシュレス派は34%で敗北

キャッシュレス化が進むと、街のどこにでもあるATMも公衆電話のように姿を消していくのかもしれない

 お金にまつわる情報サイト・まねーぶの調査ページ「まねーぶ調べ」は、2020年10月から11月にかけて決済方法の意識調査を実施。それによると、「キャッシュレス決済しか使わない(現金しか利用できないところを除く)」「キャッシュレス決済メイン」という“キャッシュレス派”の割合は36.0%だったという。一方で「現金決済しか使わない」「現金決済がメイン」の“現金派”は64.0%と、まだまだ現金を多く利用している人が多いことが明らかとなった。
 現金をメインとしている人の意見としては「現金決済が慣れている」が1位となり、QRコード決済など馴染みの薄い決済システムの利用に抵抗があることが窺えた。また、「キャッシュレス決済は使えない店舗がある」という理由も同率2位となっており、こちらも今後普及が進むことで解消されるのではないかと考えられる理由となった。

北欧の国・スウェーデンは世界的にも有数のデジタル化を果たしている国だ

 しかしこの調査では“現金派”の人に「今後キャッシュレス決済を利用したいか」と聞いたところ、89.1%もの人が「利用したい」と答えたという。つまり数字上は“現金派”が多いものの、今後は併用していた層などのキャッシュレス決済の利用頻度が上がることで決済比率はキャッシュレス化に傾いていく可能性も少なくないことが予測される。

 目に見えるほどの勢いでキャッシュレス化が進んでいけば、日本も晴れて“キャッシュレス後進国”の汚名を返上できるはずだ。さらに日本の持つ最先端技術と融合することで、「現金が消えた」とも称されるキャッシュレス先進国・スウェーデンのようになるポテンシャルを秘めてるとすら言えるかもしれない。
 しかし急速なデジタル化には「サイバーテロ」「大規模停電」といったリスクのケアも不可欠だ。今後そうした方向にも注力して、日本をキャッシュレス先進国へと導いていってほしい。

参照元:現金決済vsキャッシュレス決済、利用者が多いのはどっち?【まねーぶ

オトナライフ編集部
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