「Slack」の大規模な通信障害で露呈したテレワークの弱点とは

いまやテレワークになくてはならないものとなった「Zoom」や「Slack」。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、関東圏ではテレワークでの勤務が推奨され、ますます利用者は増加していくだろう。
今回は、そんな最中に発生したSlackの大規模な通信障害について迫っていくと共に、この通信障害によって露呈したテレワークの弱点について考えていく。

2020年爆発的に増えたテレワーク勤務

当たり前となったテレワーク

 昨年度から続く新型コロナウイルス感染症の流行により、一躍市民権を得た「テレワーク」等の在宅勤務。緊急事態宣言が発令された2020年春先から夏にかけて、多くの企業が導入に踏み切った。感染対策という面はもちろん、サラリーマンからすれば出勤時間の軽減やストレスフルな通勤ラッシュの緩和という恩恵が大きく、企業側としても定期代の軽減や光熱費や清掃費の削減など多くのメリットがあり、今後働き方の新たなスタンダードとして浸透していくことが期待されている。
 特に今、テレワークという働き方が高く評価されているのは、インターネット技術の発展のおかげではないだろうか。どこにいてもタイムラグなくテレビ通話ができたり、クラウド上からサーバーにアクセスして会社のデータを取得できたりという、ソフト的な面での在宅の不具合を解消。「どこにいても出勤時と同じ仕事ができる」という大前提を満たせていることがテレワークの導入の大きな追い風となっている。

(Image:rafapress / Shutterstock.com)

Slackで大規模な通信障害が発生

 テレワークの普及と共に最も知名度を上げたのが、Web会議システムのZoomやコミュニケーション用アプリのSlackといった遠隔でもコミュニケーションを図れるようにするソフトたちではないだろうか。これらのアプリは、テレワーク時の会議やミーティングはもちろん、「オンライン飲み」という新たな文化を作り出し、2020年の人々の生活に大きな影響を与えたと言えるだろう。
 そんなSlackで1月5日早朝頃に大規模な通信障害が発生。画面が真っ白になったり、エラーメッセージが表示されるなど、Slackにアクセスできない被害が起きている。今やビジネスはもちろんプライベートでも使用する必須アプリとなっているため、多くの人が被害を受けているようだ。
特に、関東圏では緊急事態宣言が発動され、政府としてもテレワークを推奨している中での今回の障害。企業ユーザーからの信頼を大きく裏切ることになるかもしれない。通信障害というデメリットを考えて他のアプリに移動する企業も出てくるだろう。

テレワーク業務の弱点として、「コミュニケーションツールの物理的な停止」という新たな点を露呈することになった今回の通信障害。Slackの導入を検討していた企業はテレワークに二の足を踏むことになるかもしれない。

参照元:「Slack」に大規模障害、接続が困難に ~パフォーマンス低下やメール通知の失敗も【窓の杜

※サムネイル画像(Image:Tada Images / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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