逆襲のFacebook?「いいね!」廃止の新デザインは復活の起爆剤になるか

大手SNSの一角でもあるFacebookが、大きな転機を迎えている。というのも、SNSでは当然のように存在する「いいね!」が表示されなくなるというのだ。「いいね!」といえば、拡散機能と並んでその投稿の人気ぶりや注目度を示すバロメーターとして利用される機能。それが無くなるということは、「この投稿はどれだけ人気なのか」がわかりづらくなるのではないだろうか…?
今回は、思い切った舵取りを行ったFacebookの狙いについて考えていきたい。

もはやFacebookは“過去のサービス”?

(Image:Chinnapong / Shutterstock.com)

利便性は高いもののFacebookはユーザー層の高齢化がささやかれている

 Facebookといえば、世界的にも人気を博す代表的なSNSのひとつだ。30代以上の読者であれば、大学時代などに周囲に合わせて使い倒していた人も少なくないだろう。しかし近年はTwitterやInstagramに使用率を上回られ、少々鳴りを潜めている状況。学生など若い人たちの間では、もはや「Facebookはおじさんの使うSNS」というイメージまで生まれているようだ。確かに年齢層が高めでビジネス色の強い利用が多いという側面があるのは間違いないのだが、そこまで言われるとユーザーとしても悲しいものがあるだろう。

 そんなFacebookが1月6日に実装した新デザインのリニューアルが、主に企業等が利用するページでの「いいね!」の総数を非表示にするというものだったという。「いいね!」数が消え去り、フォロワー数のみが表示されることとなる。「いいね!」表示廃止の理由としては、本来「いいね!」を押したユーザーに対し企業が提供サービス等の通知を届けることが目的だったものの、通知受け取り拒否を拒否するユーザーも多く効果が見込めなかった、ということのようだ。

普及したWeb会議システムは新たなフック作りにもなり得るはずだ

 このリニューアルでFacebookは、ページ内に新たなニュースフィードを実装。閲覧しているページに近い著名人やグループ、トレンド等が自動で表示される。これにより自分が興味を持つ新たな分野にジャンプすることができる。まさにビジネスで必要なコネクションの幅を広げるであろう進化と言えそうだ。
 特に近年はコロナ禍で、これまで対面で行われていたようなビジネスシーンの物事もどんどんWebへと移ってきている。ここでFacebookがビジネス方向に舵を切ったことで、新たな機能の恩恵を求めてビジネス目的のユーザーが増えることも十分に考えられるだろう。それこそWeb会議の機能などついた日には、Facebook上でダイレクトメッセージを送ってアポイントを取ったらそのままWeb会議に移行する、なんて便利な使い方も実現するかもしれない。

 Facebookはこの新デザインをきっかけに、かつての栄光を取り戻すことができるだろうか。2021年を復権の年にすることができるか。今後の活躍に期待したい。

参照元:Facebookページの新デザインは「いいね」表示を廃止。シンプルで直感的なデザインに【Engadget

※サムネイル画像(Image:Chinnapong / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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