QRコード決済サービス最大手の「PayPay」が手掛けるフリマアプリ「PayPayフリマ」が、1月20日から販売手数料を5%に引き下げることを発表した。この引き下げにより大手フリマアプリサービスの中で手数料が最も低くなるようだ。
今回はPayPayフリマの手数料引き下げに込めた狙いと、本家PayPayに与えるであろう影響について迫っていく。
ユーザーからの注目度の高いPayPayフリマ!
「Google」では、2020年に日本で人気を集めた 「Google Play」 のコンテンツを紹介する 「Google Play ベスト オブ 2020 」を発表したが、そのユーザー投票部門が意外な結果だと話題になった。最優秀賞に大手QRコード決済サービスのPayPayが手掛けるフリマアプリ・PayPayフリマが選ばれたからだ。
実質的にユーザーの意見が一番色濃く反映される部門名だけに、まだまだ本家サービスに比べて、知名度は低いPayPayフリマだが、今後爆発的に伸びる予感を感じさせている。
そんなPayPayフリマが販売手数料を大幅に引き下げることを発表した。1月20日から、現在の10%から約半額となる5%に販売手数料を割り引いていく。現在の販売手数料はフリマアプリ最大手「メルカリ」が10%、楽天「ラクマ」が6.6%となっているが、これらのサービスを追い抜いて、業界最安値の手数料を導入することとなった。更に同日より商品購入10%割引のクーポンも配布が決まっている。他のサービスに比べて明らかに安価で売買ができるとあってPayPayフリマがフリマアプリユーザーから今大きな注目を集めている。
フリマアプリとQRコード決済の両立でいえばメルカリが有名だ。しかし、フリマアプリで最大規模のユーザー数を誇る割には、QRコード決済メルペイのシェア争いでは苦戦中。フリマアプリでの売り上げをそのまま日常の決済に使えるという利点をうまく使いこなせずにいた。そこに来て今回QRコード決済最大手のPayPayが逆輸入的にフリマアプリ界に参入。同じ利点を有するサービスであれば、消費者はよりお買い得な方を選択するのは必至である。後発サービスではあるものの手数料の割引は大きな武器になるだろう。メルカリは更なる窮地にたたされるかもしれない。
同じグループのサービスの好調・不調は、本家サービスにも大きな影響を与えるだろう。PayPayフリマが前評判通りに絶好調となれば、ますますPayPayの勢いは止まらなくなるだろう。QRコード決済界のポジションもより盤石になっていくはず。2021年もやっぱり注目はPayPayか。
参照元:PayPayフリマ、販売手数料5%に 10%のメルカリに対抗【engadget】