楽天カードも安泰じゃない! ユーザーのブランド信仰終焉でクレカ選びは波乱の幕開け?

クレジットカードを使う理由について多くの人が「ポイント」をあげていることが分かった。特にポイントを意識している人は「楽天カード」を支持しているようだ。クレジットカードをステータスで選ぶ時代はもう過去のモノとなったようだ。
今回はそんな「ポイント至上主義」の日本において、今後のキャッシュレス業界がどのような戦いを繰り広げていくか展望を考えていく。

およそ8割のユーザーがクレジットカードのポイントを意識している

多くの人にとってクレジット選びの決め手はどうやら「ポイント」

 「まねーぶ調べ」による全国のクレジットカード保有者100人への意識調査の結果、「クレジットカードのポイント」について8割以上の人が意識して貯めていることが分かった。意識している点としては、「公共料金、携帯料金など固定費をクレジットカード払いにする」が56人。「日常の買い物をすべてクレジットカード払いにする」が48人。「キャンペーンにエントリーする」が47人であった。多くの人が月々必ず支払いのある費用をクレジットにまとめることで、少しでも得をしようと努力していることが分かった。
 さらにポイントに対する意識を調査していくと、ポイントを意識している人がメインで利用しているクレジットカードについては、圧倒的に楽天カードが支持されていることが分かり、楽天のポイント戦略が大きな成功を収めていることが見て取れる。

(Image:Jarretera / Shutterstock.com)

絶好調の楽天カードも、シビアに評価されているのは変わりない

 これほどまでに多くの人が、ポイントを意識していることがはっきりしているだけに、キャッシュレス決済の一番のメリットは、ポイントが付くことだと消費者が感じていることは一目瞭然。各社ともにポイント還元率がシェア争いの大きな武器になっていくことは把握しているだろう。
 その分消費者もポイント還元率にはシビアになっている。先に述べた楽天カードもそれは例外ではない。先日、楽天では、「楽天ゴールドカード」の特典ポイントを+4倍から+2倍に引き下げると発表。多くのユーザーが落胆を見せた。利用者はこの発表を受けてサービスから離れて行ってしまうかもしれない。
 「楽天=ポイント」という地位を築き上げていただけに今回のイメージダウンは大きなダメージとなるだろう。楽天に経済活動を集約する「楽天経済圏」からの大量の離脱も十分考えられる。連携サービスによる囲い込みでユーザーを集める経済圏戦略だけに、離脱する際は全てのサービスの利用を停止することも考えられ損失は計り知れないだろう。もしかしたら、この些細なポイントの引き下げが楽天失脚の第一歩になってしまう可能性も少なくはない。

 良くも悪くも現在の消費者の感覚は「ポイントが全て」である。少し前まで各社ともバラマキを続けていたQRコード決済も最近はキャンペーンもおとなしく停滞気味である。結局何かあったときの最後の頼みの綱はポイントバラマキになるのかもしれない。

参照元:クレジットカード利用者の8割以上が意識している「ポイント」、いつ何に使ってる?【まねーぶ

※サムネイル画像(Image:Karolis Kavolelis / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
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