「Y!mobile」が急遽新料金プランを改訂! 結局「UQ mobile」とどっちがお得なの?

2021年2月1日、ソフトバンクのサブブランド「Y!mobile(ワイモバイル)」は、2月18日から提供される新料金「シンプルS/M/L」を急遽改訂し、データ容量を増やしたうえで固定回線割引か家族割適用で1,080円割引する。これにより、au(KDDI)のサブブランドの「UQ mobile(ユーキューモバイル)」の新プランに対抗した形になったが、いったいどちらがお得なのだろうか? 

三度も料金プラン見直しを迫られたY!mobileの不運

 ドコモのネット専用格安新料金プラン「ahamo(アハモ)」が登場して以来、2021年春のスマホ料金競争は激しさを増しているが、その煽りをモロに受けたのが、ソフトバンクのサブブランド「Y!mobile(ワイモバイル)」とau(KDDI)のサブブランド「UQ mobile(ユーキューモバイル)」である。
 そもそも「Y!mobile」は、2020年12月に月20GBで月額4,480円+1回10分かけ放題の「シンプル20」を投入する予定であった。しかし、その直後にドコモが月20GB+1回5分かけ放題で月額2,980円の「ahamo」を発表したため、新たに月3GBで1,980円、月10GBで2,980円、月20GBで3,780円の「シンプルS/M/L」を発表して対抗した。ところが、今度はライバルのUQ mobileが月3GBで1,480円、月15GBで2,480円、月25GBで3,480円の「くりこしプランS/M/L」を発表したため、Y!mobileは再び窮地に立たされてしまったのだ。そこで、Y!mobileは2021年2月1日、急遽「シンプルS/M/L」を再度見直し、2021年2月18日から「新シンプルS/M/L」をスタートさせることになったのである。

(Image:ymobile.jp)

「シンプル20」→「シンプルS/M/L」→「新シンプルS/M/L」と三度もプラン変更を余儀なくされた不運のY!mobile。はたしてライバルのUQ mobileよりどのくらいお得なのか?

 それでは、Y!mobileの「新シンプルプランS/M/L」は、旧プランからどのように変更されたのだろうか? まず、データ容量が「M」と「L」は5GB増量されてUQ mobileと同じになった。ただし、基本料金は月3GB(S)で月額1,980円、月15GB(M)で月額2,980円、月25GB(L)で月額2,980円なので、このままではUQ mobileより割高となる。
 しかし、Y!mobileはUQ mobileと違い固定回線割引か家族割が適用可能で、その割引額が500円から1,080円に倍増されたため、どちらかが適用できる場合は、UQ mobileより安くなるのである。とくに月3GB(S)は月額900円、15GB(M)は月額1,900円になるのは、かなりお得感があるだろう。なお、3月末までは月額基本料が無料となるキャンペーンを実施するほか、ソフトバンクからの乗り換えは手数料が無料になる。

こちらがY!mobileの「新シンプルS/M/L」。月額基本料は旧プランのままだが、「M」と「L」が5GB増量され、固定回線割引か家族割が500円から1,080円に倍増されたのが大きなポイント。これによりUQ mobileより安い料金プランになるのである

1人で使うならUQ mobileが安くデータ繰越しもお得

 一方、UQ mobileの「くりこしプランS/M/L」は固定回線割や家族割などは適用できないが、その代わり最初から旧プランより500円ほど安い料金プランとなっている。基本料金は月3GB(S)で月額1,480円、月15GB(M)で月額2,480円、月25GB(L)で月額3,480円なので、固定回線割や家族割などが適用できず1人で契約する場合は、問答無用でUQ mobileのほうが安くなる。しかも、UQ mobileは「データ繰越」が可能な点も見逃せない。たとえば、3GBで契約して1GB余った場合は、翌月は3GB+1GB=4GB利用できるのだ。これは格安SIMではお馴染みの制度だが、データ追加料が500MBで500円することを考えると、かなり得することがおわかりいただけるだろう。

(Image:uqwimax.jp)

UQ mobileの「くりこしプラン」は固定回線割と家族割分を適用できないが、旧プランより1人で契約しても最初から500円ほど安いプランとなっているのが特徴

基本料金はY!mobileより300円~500円ほど安い。固定回線割や家族割が適用できない人は、確実にUQ mobileのほうが安くなる

(Image:uqwimax.jp)

UQ mobileで忘れてはいけないのが「データ繰越」だ。たとえば、3GBで契約して1GB余った場合は、翌月は3GB+1GB=4GB利用できる。これはかなりお得な制度であろう

 いかがだろうか? 結論としては、固定回線割や家族割などが適用できず1人で契約するなら、間違いなくUQ mobileのほうが安くなる。逆に、固定回線割や家族割などが適用できるのであればY!mobileが安くなる。たとえば、2人で月15GB(M)に加入する場合、UQ mobileは2,480円×2人=4,960円だが、Y!mobileは2,980円×2人-1,080=4,880円となり80円ほど安くなるのだ。ただし、2人で80円差なら、データ繰越が利用できるUQ mobileのほうが得するという考え方もあるだろう。また、UQ mobileでは月額500円で月60分かけ放題のオプションが選択できる。Y!mobileは1回10分かけ放題が月額700円なので、かけ放題オプションに加入するなら80円のマージンはなくなることも考慮したい。

●Y!mobile「シンプルS/M/L」(公式)は→こちら
●UQ mobile「くりこしプラン」(公式)は→こちら

(※2021/2/4 記事の一部を訂正いたしました)

文=すずきあきら/編集・ライター

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