楽天市場「10兆円構想」で、Amazon、Yahoo!を相手に勝利宣言!

楽天グループのひとつでECサイトの「楽天市場」で、年間の流通総額が3兆円を超えたことを、1月28日のイベントに出演した楽天の三木谷浩史社長が明らかにした。さらに三木谷社長は、快挙達成の報告だけでなく楽天市場の成長ぶりや今後の方針についても大胆な発言を連発。会場を大いに沸かせた。
今回は、三木谷社長が描く楽天市場の今後や、その成長によって楽天グループ全体に及ぼす好影響についてお伝えしていきたい。

三木谷社長が、Amazon・ヤフーを相手に勝利宣言!?

(Image:Gil C / Shutterstock.com)

楽天市場などのECサイトは、現代の生活にはもはや無くてはならない存在だ

 楽天市場の出店店舗向けイベント「楽天新春カンファレンス2021」の講演に登壇した楽天・三木谷社長は、「2020年の楽天市場における流通総額が3兆円を超えた」ことに言及。さらに今後も“2年間で1兆円の上乗せ”などの急成長を続け、2030年頃に10兆円の大台を目指すことを内外に宣言した。
 加えて三木谷社長は、「Amazonやヤフーよりもバンバン伸びていると思う」とも発言。同じECサイトのライバル企業2社を比較に、楽天市場の市場規模が急速に拡大していることを印象付けた。

 経済産業省の発表によれば、2019年の消費者のネットショップ利用にあたる「BtoC-EC市場規模(物販系分野)」は10兆515億円。前年の9兆2,992億円から8%以上の伸びを記録していた。そこにきて2020年は新型コロナウイルス感染症の流行もあり、外出をせずに買い物ができるネットショップの需要はさらに拡大。そんな背景が楽天市場の急成長を後押ししたとみられる。

(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

楽天モバイルの全国でスマホショップは、もはや全国で見かけることができる

 また、講演で「楽天市場の流通総額のうち、モバイル比率が76.5%」であることを明かし、モバイルユーザーの獲得の重要性を説いた三木谷社長。2020年に華々しくキャリア業界に参入した「楽天モバイル」ユーザーの55.1%が楽天市場を利用した、というデータも示しつつ、両者のシナジーで市場をさらに拡大させていくことに自信を覗かせた。
 そんな楽天モバイルはキャリア参入直後から「プラン料金1年間無料キャンペーン」という大規模なキャンペーンを実施し、多くのユーザーを獲得していったことは記憶に新しい。さらに初期に申し込んだユーザーの無料期間の終了が見えてきた1月末には「月1GBまでプラン料金は0円」という新プランも打ち出すなど、既存ユーザーの引き留め・広報効果による新規ユーザーの開拓に注力している。

 楽天にとってみれば楽天モバイルの契約ユーザーのつなぎ止めは、楽天モバイル単体の収益のためだけでなく楽天市場をはじめとしたグループの関連サービスなど“楽天経済圏”全体の収益確保につながってくるようだ。その姿はまさに楽天ポイントの“二重取り”と同じ構図と言っていいだろう。
 「楽天市場の10兆円到達」という大きな目標は、楽天モバイルの肩にかかっているのかもしれない。

参照元:「楽天市場」流通総額3兆円突破 三木谷社長「アマゾン、ヤフーより伸長」(新春カンファ講演要旨)【TECH+

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