Googleと差別化! 新たなスタイルの検索エンジン・DuckDuckGoとは

みなさんは、「DuckDuckGo」というインターネット検索エンジンをご存知だろうか。検索エンジンといえば日本では「Google」や「Yahoo!検索」等がよく知られているが、そうした既存の検索エンジンとDuckDuckGoとの一番の違いは、「個人情報を収集しないこと」なのだという。
今回は、急成長するDuckDuckGoを検索で使うことのメリットなどについてお伝えしていきたい。

急成長する検索エンジン・DuckDuckGo

(Image:Sharaf Maksumov / Shutterstock.com)

アメリカ国内で広く利用されているサービスだ

 DuckDuckGoは、2008年に誕生したアメリカの検索エンジンだ。GoogleやMicrosoftの「Bing」、中国の「百度(バイドゥ)」といった巨大な検索エンジンの影に隠れながらも、2018年10月に一日の検索回数が3,000万件となるまでに成長していった。さらに2019年11月には5,000万件を突破。2021年1月18日、ついに一日1億件の大台に乗るほどの検索エンジンとなったのだ。Googleの検索数は1日で数十億ともされているためまだまだそこには及ばないが、日に日に影響力を拡大させていることは間違いなさそうだ。

 そんな飛躍を遂げたDuckDuckGoの一番のセールスポイントは、「プライバシー保護」の意識が高いことだ。検索に利用する際には「ユーザーの個人情報を収集したりそれを外部企業とシェアしない」という。
 近年はテクノロジーの発展とともに、利用サービスとサイバー犯罪、どちらも非常に高度化してきている。そのためプライバシーの保護について非常にセンシティブなユーザーも少なくないようで、メッセージアプリでも暗号化を施したサービスが流行。アメリカの日刊新聞「ニューヨーク・タイムズ」でも「界で最もホットなアプリ」と伝えられたほどだという。まさにDuckDuckGoは、時代の流れを先取りしながら誕生した検索エンジンであると言えるだろう。

メリット・デメリットがともに存在する個人情報の利用

「悪意あるユーザーに情報を漏らさない」という意識はすべての企業に共通している

 一方で検索エンジンが個人情報を取得することについて「全てが悪か」というと、そういうわけでもない。Google等の検索エンジンでは、何を検索したかや過去にどんなWebページを閲覧したかによってユーザーの趣向を分析。それに合致した商品のページ等を検索結果の上部に出してくれる。いわゆる“ターゲティング広告”だ。この機能によって「あ、こういう商品欲しいと思ってたんだ」と購入した経験のある人も多いのではないだろうか。
 当然、人によっては「おせっかいだ」と感じるユーザーもいるだろうが、頭の片隅にあった“あると便利なもの”を明確に紹介してくれるのは、「かゆいところに手が届く」という意味ではメリットを感じるユーザーもいることだろう。

 最近でも、「iPhone」などで知られるAppleが「ネット広告を制限する」と発表したのに対しFacebookが猛反発するなど、プライバシー保護の意識も企業によって様々だ。DuckDuckGoに対するこれからの世間の反応で、今後のDuckDuckGoが軌道に乗るか否かが決まってくることになりそうだ。

参照元:プライバシー重視の検索エンジンDuckDuckGoの検索回数が1日1億件を突破【Forbes JAPAN

※サムネイル画像(Image:Sharaf Maksumov / Shutterstock.com)

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