楽天市場がECサイトの支持率で1位獲得を後押しした存在とは

いまや無くてはならないお買い物の場となったネット通販サイト。そんな通販サイト利用に関するアンケート(アンケートサイト・ボイスノート実施)で最も好きな通販サイトのランキングが明らかに。そんな注目の順位は、1位「楽天市場」、2位「Amazon」、3位「Yahoo!ショッピング」という結果になった。この順位を見て、あの世界のAmazonが2位なの!?と驚かれた方も多いのではないだろうか。このランキングだけでもちろんすべてがわかるわけではないが、楽天市場が世界的企業・Amazonを上回った理由は、やはり今注目の楽天経済圏が大きな影響を及ぼしているように思えるがはたして。アンケートの詳細含め、ネット通販サイトの動向について追いたいと思う。

品は揃っていることが前提に

(Image:magazine.voicenote.jp)

キャンペーンに注目する人が多くなっている

 Amazonを抑え、最も好きな通販サイトに選ばれた楽天市場。そんな楽天市場を選んだ人たちの選出理由のコメントは以下の通りだ。「商品が豊富だし、魅力的なキャンペーンがあるから」「在庫が豊富で、迅速な対応がある」「ポイントをためやすいのと、いろいろなキャンペーンを行っていて、買い物をする楽しさがある」「楽天ポイントが使えて、楽天銀行から手数料なしで支払えるから」などが挙げられた。コメントから見るに、ネット通販なので「商品が豊富、迅速な対応」という直接のサービス部分はもちろんのこと、「ポイント・キャンペーン・手数料なし」という楽天経済圏だからこそ受けることができる特需を理由に挙げた声が目立つ結果に。

 一方で、楽天市場の後塵を拝す形になったAmazon。そんなAmazonを選んだ人たちの選出理由のコメントは以下の通りになった。「会費無料の一般会員でも、買い物合計金額次第で、送料無料になる場合がある」、「少額の商品でも、販売店が違っていても、まとめて購入すると、送料無料の特典を受けることができる場合がある」「Amazonプライム会員なら送料無料で発送が早いし、品揃えが豊富」というような声が見受けられた。Amazonプライム会員についての特典を述べるものもあったが、圧倒的な品ぞろえや、送料などについて言及するものが楽天市場に比べれば多かったようにも思える。

強力な経済圏の活かし方次第で勢力図も変わる可能性が

 上述した通り、楽天市場とAmazonをこうして比較してみると、やはり楽天ポイントや楽天経済圏をふんだんに活用した楽天グループの囲い込み戦略が功を奏しているように思える。たとえば、Amazon日本事業の2020年度の売上は約2.2兆円を記録。欧米主要国などが2020年の伸び率で3割を超えているのに対し、日本事業は2割台にとどまることになったようだ。こうしてみると他国に比べて伸び率が低いのは流通総額が単体で3兆円にもなる楽天市場とその経済圏の存在が大きいと言えそうだ。

 そして、以前「楽天モバイルと楽天ポイント、楽天市場のシナジーは極めて高いと思っている」と楽天社長の三木谷氏が発言した通り、品質の向上はじめ楽天経済圏での強力なシナジーで、このまま事業は右肩上がりを続けそうな勢いだ。一方で、レビューの信頼性が低くなったりコロナ禍で悪質な業者が確認されたりと、課題が山積しているAmazonは今後厳しくなる気配も…。3位として楽天市場を追うYahoo!ショッピングを含め、強力な経済圏をもつ通販サイトが今後どのように拡充しシェアを広げていくのか、特典含め目が離せなさそうだ。

参照元:(1201人が選んだ!)通販サイト人気ランキング【ボイスノート

※サムネイル画像(Image:yokoken / Shutterstock.com)

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