Facebookで“進捗報告おじさん”増殖中。斜陽サービスはかつての栄光を取り戻せるか

SNSの代表格としても知られるFacebook。現在もアメリカの巨大IT企業を指す「GAFA」の一角にも数えられるなど、世界的にはまだその影響力は絶大だ。しかし近年の日本国内ではかつての栄光はどこへやら、現在はTwitterやInstagramといった後から隆盛してきたSNSにそのポジションを奪われて久しくなっている。新規の若者が寄り付かず、流行した10年ほど前に利用をはじめた既存ユーザーはそのまま“おじさん”と呼ばれる年齢となり「おじさんの使うSNS」というイメージすら定着しはじめているという。
今回は、現在のFacebookに住まうとあるユーザー層についてご紹介していきたい。

かつて一世を風靡したFacebookというSNS

30代以上の読者の中には、このUIを見慣れた人もいることだろう

 Facebookといえば、日本国内では2011年頃から流行しはじめたSNSの草分け的存在だ。アカウントを登録するだけで自身の情報を発信できる手軽さが人気を博し、老若男女問わず多くのユーザーを獲得していった。中でもユーザー層の中心となったのはFacebookをビジネスツールとして利用する人々。自身の手掛ける事業をFacebook上で発信しながら、オンラインで他社とのつながりを容易に獲得できることが人気の秘訣となったのだ。
 また多くの大学生もこぞってアカウントを作成し、先進的な企業がFacebook上で発信する情報を獲得するための就活ツールとしても用いられていた。

近年流行しているスマートウォッチがFacebook仕様になるとどのようなシナジーを生むのだろうか

 しかし近年は就活目的の大学生の新規ユーザーも大幅に減少し、周囲に合わせてアカウントを作ったライトユーザーもほとんどログインすることなく幽霊ユーザー状態。そのためアクティブユーザーは30~40代の会社経営者がメインとなり、Facebook上には、自身の新規事業のリリースやプロジェクトの進捗具合を伝える“進捗報告おじさん”があふれかえっているのだという。
 TwitterやInstagram、さらには「TikTok」といった他SNSと比較しユーザー年齢層が高い状況を揶揄した「おじさんの使うSNS」というありがたくないイメージも世の中に定着してしまい、さらに若者が寄り付かなくなる。という負のスパイラルに陥っている可能性もゼロではないだろう。

 日本国内では斜陽サービスという雰囲気を受けてしまうFacebookだが、世界的に見れば現在も時代の最先端を走っている企業であることは間違いない。先日もFacebook創業者で現在もCEOを務めるマーク・ザッカーバーグが音声SNSアプリ「Clubhouse」に登場したことで大きな話題となり、その影響力と注目度の高さが如実に表れていた。
 アメリカでは「Facebookがスマートウォッチをリリースする」といった情報も流れており、現在もSNSサービスとして成長を続けていることは間違いない。しかしそれが日本国内でどこまで評価されるかはまだ未知数だ。「おじさんのSNS」という残念な評価を覆すほどのインパクトを残すことができるか。今後の展開に期待したい。

参照元:Facebookはもう”進捗報告おじさん”ばかり 「新規事業リリースしました」「資金調達に成功しました」で埋まるタイムライン【キャリコネニュース

※サムネイル画像(Image:Chinnapong / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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