LINE、緊急時の連絡手段で利用率1位に! しかし世代間では大きなギャップも

いまや若者だけではなく、大多数の人にとっても無くてはならない連絡手段となっているコミュニケーションアプリ「LINE」。そんなLINEの圧倒的な利用率が、ある調査からあらためて明らかに。その調査の結果によれば、災害時の連絡手段でも、LINEのメッセージ、電話による通話を利用する人は圧倒的多数という結果になったようだ。災害時でもLINEの存在感が発揮されていることもわかったが、他にも「メールを利用する人は年齢層が高い」こと、「SNSのDMを利用する人は若年層に多い」といった傾向も見えてきた。この統計を見るに、地震といった大規模災害など何か起きた際に世代間で連絡手段のギャップが生まれる可能性もあるかもしれない。
今回は、災害時の連絡手段などについての調査を追いたい。

メールや災害用伝言ダイヤルの利用は年齢層が高い

(Image:research-platform.line.me)

 LINEリサーチが、日本全国の15歳〜59歳の男女を対象に緊急時の連絡方法や、職場・学校・自治体などの対応方法について調査を実施したと発表。災害などの緊急時、家族や友だちとお互いの状況を確認するときの連絡方法について、こちらの総合1位は「LINEのメッセージ」で8割を超える高い支持を獲得した。LINEの利用者はすべての年代で8割を超えており正に圧倒的。続いて2位は「電話による通話」で、すべての年代で6割前後という数値を見せている。

(Image:research-platform.line.me)

電話よりもLINEメッセージを使う人多数

 そんな中、年代ごとに顕著な差が表れていたのが、総合3位以下にランクインした連絡方法たちだ。3位は「SMS/MMSのメッセージ」、4位は「メール」という結果になっているが、SMSメッセージの利用は若年より30~50代に多く、メールも年代が高いほど利用する人が多くなる傾向を見せた。また、若い年代では、6位の「SNS (Twitter、Instagramなど) への投稿やDM」が10~20代では約3割となり他世代よりも高い数値を見せている。中でも10代に限れば、LINE・電話に続き3番目に多い連絡方法に。緊急時にSNSで連絡を取り合うというのは、30代以上では想像もつかない人も少なくないはずだ。これこそ世代間のギャップが顕著に表れた様相ではないだろうか。

経済圏は悪い時にどのように影響し合うか

この調査結果をふまえると、有事の際の連絡手段として世代間ギャップが生まれてしまう危険性をはらんでいるようにも感じられる。若年層が30代以上に「メールするならLINEでよくない?」という素直な感想をぶつけたり、逆に上の世代が若年層に対して「SNSで全世界に発信する意味は?」と問題提起したりする未来が来てしまうもゼロとは言えないだろう。
もしなんらかの大災害が起きた場合には、LINEや電話と使用するものが一致していればスムーズな連絡が取れるだろうが、これらの連絡手段がなんらかのエラーで使用できなかった場合、連絡が届いているのに気がつかない、ということも起こり得る。この世代間ギャップを踏まえて、親など世代が離れた人と連絡を取る際には、事前の決め事などを定めておかないと大変なことになるかもしれない。連絡手段が増えたことによる弊害とも言うべき問題が表層化している。

連絡手段で圧倒的なのはもちろん、次々と事業を取り込んでいるLINE経済圏。経済圏といえば昨今サービスの繋がりなどお得な恩恵が注目されるが、良くも悪くもすべての業界に影響を及ぼすことで知られる。緊急時の連絡方法においてLINEの圧倒的な数字をみるに、なんらかのエラーが起きた際の経済圏の危うさも感じずにはいられない。

参照元:災害など緊急時の連絡。どんな手段で連絡している?【リサーチノート

※サムネイル画像(Image:line.me/ja

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