ドコモの格安新料金プラン「ahamo」が登場してから、スマホの月額利用料が驚くほど安くなっている。アナタもぼちぼちキャリア(携帯会社)の乗り換えを検討しているのでは? でも、スマホの用語は難しいカタカナが多くてよく分からないという人も多いだろう。そこで今回は、キャリア乗り換えで必ず出てくるスマホ用語を解説しよう。
「MVNO」と「MNP」の違いをちゃんと答えられる?
2021年春のスマホ料金競争が激しい。これまで月5,000円〜1万円もしていた月額利用料が、ドコモの「ahamo」が登場してから月20GBでも月額1,980円〜2,480円程度になっている。ここまで安くなれば、さすがに誰でもキャリアの乗り換えを考えるだろう。だが、スマホに関する用語はカタカナが多くて分かりにくい。たとえば、アナタは「MVNO」と「MNP」の違いを正確に答えられるだろうか? そこで今回は、キャリア乗り換えで必須となるスマホ用語を解説する。
まず、「MVNO」とは“Mobile Virtual Network Operator”の略で、日本語では「仮想移動体通信事業者」と呼ばれている。ざっくり言えばドコモやauなどから電話回線を借りて独自のブランド展開している“格安SIM”のことで、「mineo」「OCN モバイル ONE」「BIGLOBEモバイル」「イオンモバイル」などが該当する。逆にドコモやauなどは「MNO」と呼ばれているが、これは“Mobile Network Operator”の略で、日本語では「移動体通信事業者」と表記される。つまり、MNOとは自社回線をもつ携帯電話会社のことで、最近では楽天モバイルがMNOに加わったばかりだ。
次に「MNP」は“Mobile Number Portability”の略で、日本語では「携帯電話番号ポータビリティ」と呼ばれている。これは、電話番号をそのまま維持してキャリアを乗り換える制度のこと。「MVNO」とはまったく関係ないのだ。
「5G」と「5GB」って同じ意味じゃないの!?
スマホ関連用語は他にもたくさんある。最近よく聞くのは「3G」「4G」「5G」。これは携帯電話の規格の世代を表しており、“G”は「Generation(世代)」の略だ。3Gはガラケーで使われてきたもっとも古い規格で、auは2022年3月、ソフトバンクは2024年1月、ドコモは2026年3月で終了する予定。最新の5Gはまだ始まったばかりで、従来の4Gより最大20倍も高速な規格である。詳しくはこちらを参考にしてほしい。
よく似たものに「5GB」や「20GB」というのもある。これはスマホが1カ月間で使えるデータ通信の容量のこと。“GB”は「ギガバイト」と読み、数値が大きいほどたくさんWebサイトや動画を視聴できる。むろん、実際にはデータ容量を使い切っても、低速でネットにはつながるが……。また、スマホのプランも月間で使うデータ通信量(GB)で選べるようになっている。たとえば、メールやWebサイトの閲覧だけなら月3GB程度で足りるが、YouTube動画などをたくさん観ると月20GBでも足りない場合もあるのだ。
ちなみに、スマホのデータを保存するストレージ(メモリ)容量も同じ意味の「GB」で表されており、64GBや128GBなどと表記される。もちろん、数値が大きいほど写真などのデータをたくさん保存できる。
いかがだろうか? 今回紹介した用語は、スマホのキャリアを乗り換える際には必ず出てくる。まぎらわしいスマホ用語を正しく覚えておかないと、何かと困ることになるだろう。なお、MNPによる具体的なキャリア乗り換え方法についてはこちらで確認してほしい。