マイナンバーカード申請で得られるメリットって何? 健康保険証・運転免許証・〇〇まで

アナタの家に「マイナンバーカード交付申請書」が届いていないだろうか? もし届いているなら今すぐマイナンバーカードを申請したほうがいいぞ。実は、マイナンバーカードには個人番号の確認や身分証明書としての役割以外にも、今後、健康保険証や運転免許証などの機能が一体化されていく予定になっている。近い将来、社会人なら持っていないと何かと困ることになるかもしれない……。そこで今回は、マイナンバーカードで将来何ができるようになるのか、そのメリットを紹介しよう。

3月末までに申請すればマイナポイントがもらえる!

 アナタはマイナンバーカードを持っているだろうか? 総務省の資料によれば、2021年2月1日現在、マイナンバーカードの交付率は25.2%に過ぎない。つまり国民の約7割以上がいまだマイナンバーカードを持っていないことになる。
 確かに、現状のマイナンバーカードは個人番号の確認や身分証明書として使えるくらいのメリットしかないので、「いったい何の役に立つの?」とマイナンバーカードの必要性に疑問を持ってしまうのもムリはない。そのため、政府はマイナンバーカード所有者のみがもらえるマイナポイント制度を実施して加入者促進を図っている。これはマイナンバーカードを取得した人がキャッシュレス決済することで1人5,000ポイントを獲得できる仕組み。当初は2021年3月末までの予定だったが、申請者が少なすぎて2021年9月末に延長されている。とはいえ、2021年3月末までにマイナンバーカードの申請(取得ではない)を済ませないと権利を失ってしまう。いずれマイナンバーカードを申請するつもりなら、今すぐやったほうがいいだろう。スマホでの簡単な申請方法は→こちらで確認できる。

アナタの家にも「マイナンバーカード交付申請書」が届いないだろうか? QRコードをスマホで読み込めば誰でも簡単にマイナンバーカード申請ができる

(Image:mynumbercard.point.soumu.go.jp)

マイナポイント制度は2021年9月末まで延長されている。ただし、マイナンバーカードを3月末までに申請しないとダメだ

 それではマイナンバーカードの現状でのメリットを確認しておこう。まず、就職したり年末調整のときに個人番号(マイナンバー)を提出する必要があるので、マイナンバーカードがあれば個人番号を確認できる。もちろん、個人番号は以前郵送されてきた「個人番号通知カード」でも確認できるが、こちらは身分証明書としては使えない。また、現在は住民票でも個人番号を確認できるが、毎回発行手数料が数百円ほど必要になるので効率的ではない。そもそも、住民票や印鑑証明を取得するときも、マイナンバーカードがあれば区役所に行かなくても近所のコンビニにあるマルチコピー機で簡単に取得できる。これもマイナンバーカードの大きなメリットだろう。
 もちろん、マイナンバーカードは顔写真付き身分証明書として使えるので、ネット銀行や証券会社の口座開設やキャッシュレス決済の本人確認書類としても使える。デジタル時代にあって、運転免許証のない人にはもはや必須と言えるものだ。ほかにも、フリーランスや個人事業主が、スマホで確定申告(e-Tax)する際にもマイナンバーカードが必要になるなど、すでに様々なメリットがある。

■マイナンバーカードのメリット(現状)

・就職などで個人番号を提出するときに個人番号が確認できる
・住民票や印鑑証明が近所のコンビニで取得できる
・ネット銀行や証券会社、キャッシュレス決済の本人確認書類として使える

マイナンバーカードがあれば、近所のコンビニにあるマルチコピー機で、簡単に住民票や印鑑証明を取得できる(発行手数料は必要)

マイナンバーカードは、キャッシュレス決済やネット銀行、スマホの申し込みなどで提出する身分証明書として使うことができる

 今後、マイナンバーカードでできることを確認しておこう。まず、直近では2021年3月から健康保険証として利用できるようになる。たとえば、転職して保険が切り替わったとき、新しい健康保険証が届いていなくても、マイナンバーカードを提示すれば受診できる。また、確定申告の医療費控除が簡単にできるなどのメリットがある。すでに、申し込みはマイナポータルから可能だ。それ以外にも自分の薬剤情報や特定健診情報を確認可能になったり、ハローワークカードとしての利用なども検討されている。そして、2024年度末には運転免許証や国家資格証の一体化まで検討されているのだ。
 ちなみに、2022年にはスマホ(Android)にマイナンバーカード機能を搭載するすることが検討されているため、近い将来、マイナンバーカードそのものを持ち歩かなくて済むようになりそうだ。

(Image:myna.go.jp)

将来マイナンバーカードには様々な機能が集約される予定だが、まずはマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになる

すでにマイナポータルでは健康保険証利用の申込ができるようになっている。マイナンバーカードを取得したら申し込んでおこう

将来、スマホにマイナンバーカード機能が搭載されれば、運転免許証の不携帯で捕まることもなくなるだろう

■マイナンバーカードで今後できること

【2021年3月予定】
・マイナンバーカードの健康保険証利用開始

【2021年秋頃】
・マイナポータルで自分の薬剤情報や特定健診情報を確認可能に
・マイナポータルで自身の医療費情報の確認可能に

【2022年から順次】
・マイナンバーカードの国立大学での利用促進
・ハローワークカードとしての利用
・電子版ジョブカードとしての利用
・建設キャリアアップシステムとの連携
・Androidスマホへの一部機能搭載(2022年度目標)

【2024年以降検討中】
・マイナンバーカードと運転免許証を一体化
・海外からのインターネット投票などマイナンバーカードの海外利用が可能に

 いかがだろうか? 政府のデジタル推進の中心となっている「マイナンバーカード」。今後も様々な機能がマイナンバーカードに集約されていくことになるだろう。今ならスマホで簡単に申請できるので、どうせならマイナポイントがもらえる3月末までやっておこう。

●総務省「マイナンバーカードとは」(公式)は→こちら
●マイナポイント(公式)は→こちら
●マイナポータル(公式)は→こちら

文=藤原博文/編集・ライター

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