Appleの動画配信サービス「Apple TV +」が「Chromecast with Google TV」で利用可能に

さまざまな動画が視聴できる配信サービス「Apple TV +」が、「Chromecast with Google TV」で利用可能になることをGoogleが発表した。Appleは今後も多くのAndroid TV搭載デバイスにアプリを展開すると発表している。ストリーミング端末「Apple TV」の市場シェアが伸び悩むなかで、動画配信サービスの利用者増加へ繋げられるかが課題のようだ。

「Apple TV +」の利用者増につながるか

コロナ禍でテレビ需要も増し、波に乗る動画配信業界

 2020年11月にGoogleが発売したChromecast with Google TVで、2月18日からApple TV +が利用できるようになった。Apple TV +は月額600円で利用できる動画配信サービス。Chromecast with Google TVは、Appleの「Apple TV」やAmazonの「Fire TV Stick」と同じく、接続することで普通のテレビをスマートテレビに変えるストリーミング端末のことだ。スマートフォンなどの外部デバイスは必要なく、専用のリモコンで設定と操作ができることが特徴である。
 Chromecast with Google TVをテレビに繋げることでさまざまな映像や音楽などのアプリが使えるようになるのだが、そのラインナップに先月から「Apple TV +」が加わったというわけだ。ストリーミング端末としては、ChromecastやFire TVに先行されている状況のApple TV。とくに、SONYやTCLのテレビにはGoogle TVが標準搭載されているモデルも多く、ただGoogleをライバル視するのは得策とは言えない。動画や音楽などを視聴するアプリを楽しめるプラットフォームとしてのGoogle TVの躍進。Apple TV +はすでにFire TVでは見られるが、ストリーミング端末の市場シェアが伸び悩むなかで、動画配信サービスの利用者を増やす糸口にしたいというAppleの思惑が見て取れる。

(Image:DenPhotos / Shutterstock.com)

競争の激しい動画配信サービスの世界で生き残れるか?

 こうしたシェア拡大の策も必要だが、動画配信サービスが数多あるなか、最終的にはユーザーの満足度がものをいうことは間違いない。Appleが提供するサービスという優位性はあるものの、Apple TV +に抱かれる一番の不満はコンテンツの少なさだろう。視聴できる作品は約100タイトルだといい、Amazonのプライム・ビデオやNetflixに比べると物足りない印象は否めない。一方で、見放題作品のほとんどがオリジナルであったり、コロナ禍で公開延期となったトム・ハンクス主演劇場作品の配給権を購入し独占配信したりするなど、資金力のあるAppleならではの良質な作品を選りすぐっているという見方もできる。しかしオリジナル作品という枠で考えればNetflixも強く、作品数では桁違いであることから、やはりApple TV +には“劣り”を感じる。
 そんなApple TV +だが、正規販売店から購入したiPhoneなどのApple製品には1年間の無料体験がついている。iPhoneシェア率の高い日本なので「テレビの大画面で見られるなら……」と利用してみるユーザーが増える可能性もなくはない。

参照元:「Apple TV +」が「Google TV」で利用可能に【ケータイ Watch

※サムネイル画像(Image:Ivan Marc / Shutterstock.com

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