Y!mobile(ワイモバイル)のeSIMサービス、便利だが契約内容には要注意

ソフトバンクのサブブランド・Y!mobile(ワイモバイル)がeSIMの取扱いをスタートさせることが発表された。eSIMといえば、オンライン上で契約を完了させることも可能な手軽さが一番の強み。外出を控えることが求められるようになったコロナ禍の現代にもマッチしたサービスとも言えるかもしれない。しかしそんなeSIMにも、便利な面だけでなく気をつけておきたい側面も存在するのだが…。
今回は、便利だからと飛びつく前に知っておきたい、eSIMの注意点についてご紹介していきたい。

契約も簡単!eSIMとは

指先サイズの小さなカードがSIMカードだ

 eSIMとは、Embedded SIM(組み込み型SIM)と呼ばれるもので、スマートフォン本体に内蔵された一体型のSIMのことだ。そもそもSIMカードは携帯電話の識別情報等が記録されたカードであり、機種変更の際にもSIMカードの抜き差しで簡単に作業を完了させたり、逆に悪意あるユーザー等の悪用を防ぐため勝手にSIMカードを交換できないよう“ロック”をかけたりできるようにもなっている。
 一方で近年では、ユーザーの自由な携帯電話会社の乗り換えを妨げるものだとして、国が携帯電話各社に「SIMロックを解除し自由に乗り換えられるように」と要請したことでも話題となった。

 eSIMの契約では、スマホの契約時に欠かせない本人確認もオンラインで済ませられるものもあり、申込みから使用開始まで店舗を訪れることなくスピーディーに完了できる。その速さは「オンライン契約から最短1時間で利用可能」と言われるほどであり、店舗に行った際の待ち時間等も考えると非常に効率的なサービスだと言えるだろう。

(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

街のY!mobile(ワイモバイル)店舗を訪れる契約とは根本的に違うのだ

 一見便利でメリットしかないように見えるeSIMだが、注意点が存在することも覚えておかなくてはならない。まず第一に、全スマホが対応しているわけではないことが挙げられる。Y!mobile(ワイモバイル)のSIMカードの紹介ページによれば、「Y!mobile(ワイモバイル)SIM動作確認済みiPhone」として複数のiPhone機種が紹介されている。このことから、非対応のスマホが存在することが伺える。
 またそんな対応iPhoneであっても、「みまもりマップ」「災害用伝言板/災害用音声お届けサービス」といったサービスが利用できない旨も明示されている。災害用伝言版等、有事の際に必要となるサービスが使えないことを、有事になってから気づくことがないように気をつけたい。加えて「位置ナビ」「スマートフォン基本パック-S」といったサービスでは、「ご利用いただけない場合でも月額使用料は発生いたします」という注意書きもある。自分が利用できないにもかかわらず毎月使用料を支払っていた、なんて笑えない笑い話が起こらないようにしたい。

 eSIMは、やはり通常の契約とは少々異なる点があることがわかる。さらにオンラインで完了するとなれば、店舗であれば店員が口頭で伝えてくれていた注意点も気づきづらくなる可能性もあるだろう。
 eSIMを利用する際にはメリット・デメリットをしっかり把握したうえで、スマートに使っていきたいものである。

参照元:ワイモバイル、eSIMを3月17日より提供開始【iPhone Mania

※サムネイル画像(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

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