Twitterは「闇落ち」ツール? SNSで見る心の健康状態の調査結果発表された

突然、「あなたの使っているSNS、孤独な人が使いがちなサービスですよ」と言われたらあなたはどう感じるだろうか。日頃気軽に使われているSNSだが、利用するSNSの種類によって心の健康状態に差異があることが明らかとなった。なんと「LINE」のユーザーは心の健康状態が比較的良いのだといい、逆に「Twitter」でよくつぶやくユーザーは孤立感を感じやすいという。
今回は、この調査の発表内容や、そこから見えてくるSNSの特性についてお伝えしていきたい。

LINEの利用は精神的に良い?

LINEのこの緑色が人の心を落ち着かせている可能性も…?

 SNSといえば、スマートフォンが普及しデジタル化の進む近年においては無くてはならないサービスと言えるだろう。今回の調査でもLINEの利用率は18~29歳の若年層ではおよそ90%という高い利用率を誇り、60~69歳の世代でも約50%が利用しているなどその普及ぶりがあらめて明らかとなった。また、この調査でLINEの次に利用率の高かったTwitterも、若年層を中心に普及していることがうかがえた。
 一方で、利用状況と精神的な健康との関連性を調べると、「全世代を通じてLINE利用者では精神的健康度が高い傾向にある」「Twitter利用者では精神的健康度が低い傾向にある」といった傾向が明らかにされたのだった。

(Image:rafapress / Shutterstock.com)

つぶやきは全世界に向けて発信されているが、人の目に入る回数は限られている

 それぞれのSNSの特性を考えてみると、LINEはグループチャットも多いが個人同士のやりとりがメインというユーザーも多いだろう。また“既読スルー”や“長時間放置”が半ばマナー違反として避けられる傾向にあり、相手からの返答も比較的早く返ってくることも特徴のひとつだ。

 一方でTwitterは匿名性の高いSNSであり、とくに自らが匿名で利用しているユーザーほど周囲も匿名であることが多い。そうした個人が特定できない希薄な関係であることを再認識したとき、「この人とつながっているのもネット上だけの関係だし…。現実では地域の知り合いは少ないし…」と、現実での孤独感をさらに強く感じてしまうことになる可能性は否定できない。
 また、単純に現実でコミュニケーションを取れていない人々が、Twitterで承認欲求を満たすために大暴れしている可能性もゼロではない。そうしたユーザーは匿名性をいいことに思い切り罵詈雑言を吐いたりしていることだろう。そんな人を見かけたら、静かにブロックまたはミュートにすると自分まで引っ張られてしまうことがなく安心だ。

 SNSやネットの媒体に限らず、どんなものでも道具は使いようだ。使っている道具のせいで“暗黒面”に引き込まれないように、明るい気持ちでSNSと向き合うことが重要となっていきそうだ。

参照元:SNSの利用とこころの健康は関連するか?【東京都健康長寿医療センター研究所】

※サムネイル画像(Image:pcruciatti / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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