近年、多くの人がスマートフォンやPCで利用するようになってきているSNS。中でも「Twitter」は、日本国内で高い支持を誇るサービスとして知られている。そんなTwitterが近々、ツイートの「取消ボタン」を実装することを考えているようだ。
今回は、Twitterで検討されている投稿取消しの機能の意味や、投稿後に削除することとの違い、この機能に対するTwitterユーザーの反応等をご紹介していきたい。
直前のツイートを“無かったこと”にできる機能が登場?
「Twitterが取消ボタンをテストしている」ことを公表したのは、香港のジェーン・マンチュン・ウォン氏。ウォン氏はTwitterの開発関係者等ではなく、現在のTwitterを解析して取消ボタンの存在にたどり着いたようだ。その情報によればツイート送信からおよそ5秒間「取消ボタン」が表示されるとみられ、その間にボタンを押せばツイートを投稿せずに済むことになるのだろう。Twitterだけでなく、メール等でも送信ボタンを押した直後に「しまった!」と慌てた経験のある人であれば、この機能のありがたさは身に染みてわかるのではないだろうか。
ツイートの削除機能は通常機能として実装されているが、それはあくまで「投稿したものを削除する」だけであり、ツイートしてから削除するまでの間に他のユーザーに見られてしまうことは防げない。とくに万単位のフォロワーを持つ著名人や企業のアカウントであれば、数秒で多数の反応が寄せられることも多い。
たった5秒だけだが、そのツイートが世間の目に触れる前に取り消せる機能があれば、“炎上”を防ぐ自己防衛のためのリスクマネジメント機能として受け入れられる可能性もあるだろう。
最近のTwitterは、2023年までの3年間で収益をおよそ2倍にする目標を明らかにしている。「Super Follow」と呼ばれる有料のフォローサービスの登場も発表されている。Super Followが収益力をアップさせるための施策の一環であることは間違いないが、取消ボタンのサービスも一部ネット上では「有料サービスとなる」とも伝えられている。
そんなTwitterの取消ボタンに対し、Twitterユーザーは「こういうの欲しかった」「メールを送る時この数秒に助けられたことあるな」などの好意的な反応が見られた。一方で「その5秒を待てるのか。ほぼリアルタイムが売りの一つだと思ってたけど」といった、Twitterの持ち味との相性の悪さを指摘する声や、「なぜ履歴が残る編集・修整機能は頑なにつけようとしないのか」と、もっと別の機能を実装してほしいという要望もあがっているようだ。
取消ボタンが実装されたら、ユーザーを“炎上”から守る最後の砦として機能することになるだろう。SNSの誹謗中傷が問題視される現代には、必要な機能なのかもしれない。
参照元:Twitterが「送信取り消し機能」を有料オプションとして開発中【GIGAZINE】