ソフトバンクが大胆すぎる価格破壊を敢行した。なんと2020年から日本国内で商用利用が始まったばかりの5Gに対応したスマートフォンを、税込み価格21,600円で販売しているのだ。一般的な性能でも5万円を下回るものはごく一部で、ハイスペックなものであれば10万円オーバーとなることも少なくないスマホだが、最新鋭の5G対応でほぼ2万円に抑えているというのはまさに規格外の価格設定と言えるだろう。
今回はそんな“予想外”なソフトバンクの新機種のあれこれについてお伝えしていきたい。
5G対応スマホが衝撃価格で登場!
話題となっているのはソフトバンクから2月26日に発売されたシャオミの5G対応スマホ「Redmi Note 9T」だ。このスマホの一番の特徴は前述した価格面であることは疑いようもない。通常購入でも21,600円と非常にリーズナブルなスマホなのだが、他社からMNPで乗り換えたユーザーが「メリハリプラン」に加入すると、なんと機種代金が月1円×48ヶ月払いの48円になるという。加えて「自宅受け取り」を選択すると3,300円の事務手数料までも0円に変わる。
スマホ業界ではこれまでも、「1円スマホ」といったほとんど“タダ”と言って差し支えない料金でスマホを購入できるサービスも少なくなかった。今回もその一種であることは間違いない。しかしいまだ“5G非対応”スマホも多く流通している中で、5G対応のスマホがタダ同然で入手できるのは非常にインパクトの強いキャンペーンと言えそうだ。
一般的に安価すぎる製品は、ユーザーからは「安かろう悪かろう」と思われがちだ。しかし画面はおよそ6.5インチと大型で、大画面で動画が楽しめる。さらにバッテリーも5,000mAhと大容量、「モバイルSuica」等が利用できる「おサイフケータイ」にも対応しているなど、日常使いでユーザーを十分満足させてくれるであろうスペックを有している。加えて各種レビュワーの使用感によればカメラの性能も、現在の一般的なスマホの中では少々物足りない部分もあるというものの、AI補正等もありミドルレンジ(よりもかなり低価格なスマホ)のスマホとしては合格点と言える出来だという。
ネット上からも「2万円でこれだけできるならもう高い端末買う必要はまったくない」「軽いゲームなら余裕で出来るし、価格帯も良くて使いやすくていいね!」といった称賛の声も多く聞こえてきている。
一方で画面の描写スピードに関わる「リフレッシュレート」に誤記があり、発表時には「90Hz」とされていたものの途中から「正しくは60Hz」と訂正された一件があった。これに対してユーザーからは「90Hzを安価な端末でほしいと思って買った人から見ればあり得ない」と厳しい意見も挙がっていた。
「リフレッシュレート60Hz」というのは一般的なスマホと同等の性能のため、さほどスマホを使い倒さないユーザーであればさほど気にすべき部分でもないかもしれない。しかし「5G」という、高速・大容量通信がキーワードとなっている環境を選んだユーザーがどれほどのスペックを求めているのか。今後機種を選ぶユーザーであれば注意を払っていきたい部分ともなった。
どちらにせよ、圧倒的な価格の安さからRedmi Note 9Tが非常に高コスパのスマホであることは間違いない。今後の5G普及の足掛かりとなるか、期待を寄せて見守っていきたい。
参照元:約2万円で販売の5Gスマホ、シャオミ「Redmi Note 9T」はスマホの価格破壊!【ASCII.jp】
※サムネイル画像(Image:Daria Gromova / Shutterstock.com)