Twitter、“第二のFacebook”目前? これから始まる凋落の危機

日本国内で高い人気を誇るSNSのひとつと言えば「Twitter」だ。しかしそんなTwitterの今後を大きく左右しそうな調査結果が、このほど発表された。日本では2010年代に大流行した「Facebook」も、現在ではその存在感を失いつつあるなどSNSの栄枯盛衰は激しいものであることは間違いない。Twitterはこれからどのような推移をしていくことになるだろうか。

50代以上でもネットがテレビを抜く

若年層のネット利用率は“ほぼ全員”と言っても過言ではない(マクロミル調べ)

 マーケティングリサーチ会社・マクロミルが3月10日に発表したところによると、近年はインターネット利用者が上昇傾向にあり、2019年の調査では調査全体で89.8%という高い利用率を記録。年代別の結果を見ても、20代から60代までで90%以上となりその浸透ぶりが伺えた。
 そうした高齢者層でもネット利用が加速している現状を受けて、マクロミルが50代以上を対象として2020年12月に「インターネット利用動向」の調査を実施。その結果によると、「メディア利用頻度」で見ると「テレビ(6.6日/週)、ネット(5.3日/週)、新聞(4.2日/週)」となっている一方で、一日あたりの利用時間として捉えると「ネット(3.3時間/日)、テレビ(3.2時間/日)」とネットがテレビを逆転している。このことからもネットがテレビを超えようかという勢いで浸透している様子が伺える。

Twitterの利用時間はここ数ヶ月減少が続いている(マクロミル調べ)

 その中でアプリの利用率・利用時間の使用結果も示されており、利用率から見えるアプリの人気ジャンルとして、「SNS」は1位の「Movie」に次ぐ2位となった。
 エルダー・シニア層の間でも人気となっていることがわかったSNSだが、その中でも長時間利用されているアプリは「LINE」だ。一時的に「YouTube」に1位を奪われていた時期もあったものの、今回調査で首位を奪還した。

 そしてTwitterはというと、最近は「TikTok」や「SmartNews」にも先を行かれ、利用時間は今回調査では5位に沈んでいる。かつてはLINEに次ぐ地位も築いていたTwitterだが2020年のコロナ禍で自宅にいる時間が多くなり利用時間の増えてきたアプリに抜かれ、そうしたアプリに割く時間がそれまでTwitterを使っていた時間から削られていったように利用時間自体も減少している。
 今回の調査は50歳以上に限ったものではあったが、YouTube・TikTokといった動画コンテンツが若年層と同様に伸びている様子を見ると、Twitterの人気の凋落もこの世代に限った話ではないとも考えられる。はたしてTwitterは、日本国内で「おじさんしか見ていない」と言われるようになってしまったFacebookの二の舞となってしまうのだろうか。今後の動向に注目していきたい。

参照元:【株式会社マクロミル

※サムネイル画像(Image:Nopparat Khokthong / Shutterstock.com)

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