アップルが、Googleフォトに写真や動画を転送できる新たなサービスをスタートさせた。これまではiOSの端末上で取得したデータは端末に保存するか、もしくはクラウド上のiCloudに保存するかであった。しかし、今回明らかになったサービスによると、iCloud上のオリジナルファイルはそのままに、Googleフォトにデータを移行できるようになるという。シンプルで使いやすいつくりだが、6月からGoogle フォトのストレージは無料版の容量が15GBまでで制限がかかるようになってしまうことがネックになりそうだ。15GBを超える場合は有料サービスとなるため、他社のフォトストレージサービスに乗り換えるユーザーも増えるのではないか。
iCloud上のデータは残して移行

アメリカやオーストラリア、アイスランド、イギリスといったEU圏内のユーザーが利用可能に
Googleフォトへのファイル転送の利用方法は簡単だ。従来のiCloudとGoogleフォトへのアクセスを可能にしたあと、Apple IDでサインイン。その後「Transfer a copy of your data(データのコピーを転送する)」を選択することで保存できる。iCloudに保存したオリジナルファイルは残したまま、コピーするかたちでGoogleフォトに写真を移すことができる。
これまで、アップルはiCloud上での保存を推奨してきたが、ついにGoogleとタッグを組むことに、驚くユーザーも多いのではないだろうか。操作方法は簡単だが、無料で提供するストレージサービスにユーザーが流れてしまう危険性もないとは言えないだろう。日本での利用開始は未定のため、いつ頃サービスが提供開始されるのか、注目が集めるファンも多いように感じる。