LINEモバイル、謎のキャンペーン開始。新規申込締切を前に狙いは何か?

LINEモバイルが、新たな動きを見せている。なんと「ベーシックプラン」で料金はそのままにデータ通信量を最大4倍まで増量するというのだ。ソフトバンクへの吸収合併で3月31日11時で新規申込を終了することが発表されているLINEモバイルだが、ここにきてなぜそんな動きをしているのだろうか…?
今回は通信量増量の裏に見えるLINEモバイルやソフトバンク側の意図と、今後のLINEモバイルの動向について考えていきたい。

LINEモバイル、まさかのデータ通信量アップ

(Image:SIN1980 / Shutterstock.com)

LINEモバイルは、スマホユーザーの大半が使用しているであろうLINEのモバイル事業だ

 LINEモバイルが3月5日に告知した内容によると、4月中(開始日等の詳細は別途告知するという)にベーシックプランのデータ通信量を大幅アップ。音声通話SIMとデータSIMともに、現在500MBの契約であれば4倍の2GBに、他にも「3GB→5GB」「6GB→10GB」「12GB→30GB」へと増加させる計画だという。ただしこれはベーシックプラン限定のサービスだといい、「LINEフリー、コミュニケーションフリー、MUSIC+は増量の対象外ですので、この機会にプラン変更をご検討ください」と、他プランを利用中のユーザーにベーシックプランへの変更を提案しているのだった。

スマホの契約選びは自分の出費も大きく左右することになるだろう

 通常こうしたキャンペーンは新規ユーザーを獲得してシェア拡大を図ったり、既存のユーザーを逃がさないようにしたりするための手段だ。しかし新規申込を打ち切るサービスでこんなキャンペーンを打ち出しても新規ユーザーの獲得にはつながらず、ソフトバンクで「LINEMO」という上位互換とも言えるプランが出たのであればむしろそちらへの乗り換えは大歓迎だろう。
 であれば、狙いはベーシックプラン以外のプランユーザーもベーシックプランにまとめたい、という意向があるのではないだろうか。ユーザーを1か所に集められれば、運営側にかかる管理の負担も軽減されることだろう。また、今後は統合したソフトバンクの回線だけでなく、ドコモ回線やau回線も増強していくことも発表している。吸収合併される側とはいえ、単にサービスを停止方向に進めていくのではなく、自社サービスを選んでくれたユーザーに対する提供者としての責任を全うしている様子が伺えた。

 LINEモバイルも属する格安スマホ業界でも、キャリア各社に負けるなと言わんばかりに値下げプランが続々と提示されている。「b-mobile」を提供する日本通信にいたっては、ドコモが「ahamo」を発表した直後にahamoへの対抗心を露わにしたプランを打ち出したことも大きな話題となった。
 スマホ業界が大きく変わりゆく中で、キャリア各社や格安スマホがそれぞれどのような方向性を打ち出していくのか。これからの業界の動向にも注目していきたい。

参照元:【告知】ベーシックプランのデータ通信量を4月から増量予定【LINE MOBILE 公式ブログ

※サムネイル画像(Image:linecorp.com/ja

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