「LINE」の危険性は? セキュリティを高める対策は?

スマホユーザーのほとんどの方が利用していると言っても過言ではない「LINE」だが、「LINE」の危険性を心配している方もいらっしゃるかと思う。そこで本記事では、「LINE」の危険性や「LINE」のセキュリティを高める対策を紹介するので参考にしてほしい。

「LINE」とは

(Image:Nopparat Khokthong / Shutterstock.com)

 多くの方が毎日利用しているアプリ「LINE」だが、「LINE」の危険性について耳にしたことはないだろうか。とくに、「LINE」が登場した2011年~2013年頃は「LINE」の危険性について発言している方が多かった。その流れから「LINE」の危険性について疑念を持ち、周りに促されながらも「LINE」を利用していない方もいらっしゃるかと思う。
 そこで、まだまだ一部の方からの指摘が多い「LINE」の危険性について記事にまとめたので「LINE」の危険性についての懸念事項や「LINE」のセキュリティを高める対策でお悩みの方はぜひ参考にしてほしい。

・親会社は韓国企業

 そもそもなぜ「LINE」の危険性を訴える声が多いのかその理由について紹介しよう。「LINE」の危険性について訴える声で最も影響が大きいと思われるものをまとめると、「LINE」の親会社が韓国企業だという理由が見えてくる。
 現在、「LINE」は「LINE株式会社」という日本法人が運営しているがこの法人はもともと「NHN Japan株式会社」という韓国の「NHN株式会社 (現Never)」の完全子会社であった。そのため、当時から「LINE」アプリは韓国系アプリという認識を持った方が一定数存在し、「韓国系」という理由でインターネット上の一部ユーザーが「LINE」は危険性の高いアプリだと訴えていたのだ。
 そのような中、「LINE」アプリ自体の挙動についても不審な点が浮上した。「LINE」には友だちを追加するための機能で「LINE」アプリが端末に保存されている連絡帳の連絡先をサーバーにアップロードする機能を搭載している。「LINE」アプリが普及した当時、このような挙動を行うアプリは少なく、「LINE」アプリでは実際に友だち追加した覚えがないユーザーが「LINE」アプリ上に表示されたということで個人情報漏洩の危険性を訴える声も多くなったのだ。
 また、2014年には「LINE」アプリでやり取りしているテキストメッセージや通話データを韓国政府が傍受しているのではないかという疑惑まで持たれた。このような背景があり、2021年の現在においても「LINE」アプリの危険性を訴える声は少なくないのだ。
 だが、「LINE」アプリは現在日本国内において圧倒的シェアを占めるメッセージアプリとして確率されている。また、2021年3月1日には国内インターネット大手である「ヤフー」との経営統合を行なったこともあり、これまでの韓国系危険アプリという印象を持っているユーザーもよりいっそう少なくなっていくと考えられる。
 とくに、「LINE」アプリを利用している中高生は携帯・スマホを持った当時から「LINE」アプリがメッセージアプリとして確立されており、「LINE」アプリについて一切の危険性やセキュリティに対する疑念を持っていない方が多い。

「LINE」の危険性とセキュリティを高める対策

 冒頭では「LINE」とはどのようなアプリなのか、「LINE」アプリに危険性があると言われる理由を紹介してきた。だが、危険性があるからと言って「LINE」アプリの利用をやめようと思った方は少ないはずだ。そのため、これからは「LINE」アプリにあると言われている危険性と「LINE」アプリのセキュリティを高めるための対策について解説していく。

【危険性①】アドレス帳の情報が流出している?

「LINE」アプリのセキュリティ対策としてスマホのアドレス帳の流出を気にしている方は多いだろう。だが、実は「LINE」アプリにはスマホのアドレス帳を利用してアカウント検索を行うか否かを設定する機能がある。
「LINE」アプリのセキュリティを高めるための有効な対策のひとつに、このアドレス帳アップロードによるアカウント検索を無効にするという方法がある。「LINE」アプリの設定でアドレス帳のアップロードによるアカウント検索を無効にする方法を紹介するのでセキュリティ対策を行いたい方は参考にしてほしい。
 なお、自分の連絡先を「LINE」にアップロードされたくないと考える方は多いかと思うが、現状自分の連絡先をアドレス帳に登録している別の方が、「LINE」へアドレス帳をアップロードしている可能性は高いので、「自分の連絡先を「LINE」側に渡さない」ということは困難といえる。

「LINE」でアドレス帳アップロードによる友だち追加を拒否する場合には、「LINE」のホーム画面から設定ボタンをタップして設定を表示する

「LINE」の設定画面が表示されるので、設定画面の中にある「友だち」を選択する

「友だち」の項目を表示すると、「友だち自動追加」と「友だちへの追加を許可」が表示される。これをそれぞれオフにしよう。なお、「友だち自動追加」はアップロードしたアドレス帳の中から「友だちへの追加を許可」をオンにしているユーザーを自動的に友だち追加する機能であり、「友だちへの追加を許可」は自分の連絡先をアドレス帳に登録しているユーザーがアドレス帳をアップロードした際に、自動的に自分を友だちへ追加することを許可する設定である

【危険性②】アカウントに不正アクセスされる?

「LINE」アプリのセキュリティ上の懸念事項として「LINE」アカウントへの不正アクセスの危険性を考えている方もいらっしゃるかと思う。「LINE」アカウントへの不正アクセスについてのセキュリティ上の懸念事項や対策について紹介する。
 はじめに、「LINE」アカウントへの不正アクセスと思っている「LINE」アプリの挙動は実は、自分で「LINE」と連携したアプリの挙動の可能性がある。タイムラインなどに勝手に投稿されるなどはこの可能性が高い。この場合は「【危険性⑥】」の対策を参考にしてほしい。
 また、「LINE」アカウントに不正アクセスされるセキュリティ上の現在として最も多いのがパスワードの使い回しや単純なパスワードの設定による不正アクセスだ。この対策として「LINE」アカウントで設定するパスワードを使い回しでないより強力なものにするという対策がある。
 なお、「LINE」はPCからも利用できるがPCから「LINE」アカウントにログインした際には、スマホの「LINE」アプリにPCから「LINE」アカウントに対してログインがあったことを通知するメッセージが送られて、更に「LINE」アプリ側から許可しなければPCで「LINE」アカウントにログインすることはできない。
 そのため、「LINE」アカウントへの不正アクセスの可能性は少ないと言える。ただし、「LINE」アカウントのパスワードなどの管理はしっかりと行っておこう。

【危険性③】メッセージを見られる可能性がある?

「LINE」アプリの危険性としてメッセージを勝手に見られてしまうという危険性を訴える方もいる。そのような方には対策として「LINE」アプリにロックを掛けてメッセージを勝手に見られないようにする対策をオススメする。
 なお、「LINE」のメッセージの送信には暗号化を施すこともできる。「LINE」の通信の傍受によるメッセージの盗み見を懸念している方は「LINE」の「プライバシー」設定から行うことができる「Letter Sealing」を有効にしてメッセージを暗号化するようにしよう。メッセージを暗号化した場合、例えばメッセージの通信を盗み見てもメッセージは暗号化されているので復号できない。

「LINE」アプリにロックをかけてメッセージを見られないようにするための方法を紹介する。「LINE」アプリにロックを掛けると「LINE」アプリを起動するときにはロックの解除が必要となり面倒だがセキュリティは向上する。「LINE」アプリにロックを掛けるには「LINE」の設定を開いて「プライバシー設定」を選択する

「プライバシー設定」を表示したら、「パスワードロック」を有効にしよう。これで「LINE」アプリを開くときにはパスワードが必要になり、勝手にメッセージを見られる危険性は少なくなる

【危険性④】知らない人にID検索される?

「LINE」アプリのセキュリティの懸念として知らない人にID検索されてしまうという危険性がある。だが、このセキュリティの懸念については「LINE」のID検索の設定で対策を行うことができる。
 知らない人に「LINE」IDを検索されないようにするには、「LINE」の設定を表示して「プロフィール」を選択する。IDという項目に「IDによる友だち追加を許可」という項目があるのでこれをオフにする。これで、自分の「LINE」アカウントをID検索しても検索結果に自分の「LINE」アカウントは表示されなくなる。
 ただし、この設定を行った場合知らない人以外の方も自分の「LINE」アカウントをID検索することができなくなるので注意が必要だ。自分のIDを検索してもらうときだけ、ID検索を有効にするなど、ID検索への表示の有無を必要に合わせてオン・オフすることが重要だ。
 なお、「LINE」のID検索は「LINE」の年齢認証を行なっていなければそもそも有効にすることができないので、「LINE」の年齢認証を行なっていない方はそもそもこの心配は無用だ。

【危険性⑤】LINEのサーバーから情報が流出する?

「LINE」のセキュリティ上の危険性として「LINE」サーバーから情報が流出すると言ったことを考える方もいらっしゃるかと思う。この情報流出についての解説を行う。
「LINE」はサーバーと情報をやり取りする際にはその情報を保護するためにセキュア通信を行なっている。そのため、「LINE」とサーバー間での通信においては情報は暗号化されておりたとえ盗み見されても情報を復号できないと言える。
 また、「LINE」のサーバー側の情報管理についても国際的な内部情報統制認証機構である「Service Organization Controlの[2]、[3]、[SysTrust]」を取得しているので強固に管理されていると言える。
 どうしても「LINE」のことを信用できないという方は、日本政府の広報でも「LINE」が利用されているなど公的機関でも「LINE」が利用されているという点も踏まえて「LINE」の利用を検討してほしい。シェアを無視して考えれば「LINE」以外にもメッセージアプリの選択肢は多くある。

【危険性⑥】LINEと連携できるアプリから情報が流出する?

「LINE」の不正アクセスや情報漏洩と間違えることが多いのが「LINE」と連携しているアプリによる挙動だ。「LINE」は各種外部アプリと連携することができる。これらはキャンペーンなどの応募に利用され、アプリによっては連携を行うとタイムラインなどに投稿を行うものもある。
 これらの「LINE」連携アプリを利用した結果、「LINE」のタイムラインなどに意図しない投稿が行われ、「LINE」に不正アクセスや情報漏洩があったと間違える方も多い。
 そこで、これから「LINE」と連携しているアプリへの情報提供を拒否する方法を解説するので心配な方はこれを設定しよう。

「LINE」で連携アプリに対する情報提供を拒否する方法を紹介する。連携アプリに対する情報提供を拒否するには、「LINE」の設定を表示して「プライバシー管理」を選択する

「プライバシー管理」を選択するとその中に「アプリからの情報アクセス」という項目があるので「アプリからの情報アクセス」を選択する

「アプリからの情報アクセス」の設定が表示されるので「拒否」を選択する

※サムネイル画像(Image:Nopparat Khokthong / Shutterstock.com)

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