LINEの一件が飛び火する可能性?

まったくの偶然とはいえ、発表のタイミングは最悪に近い可能性もある
たしかにドコモの“なんちゃってじゃない5G”の対応エリアが一気に拡大し、「『本物の5G』を体感してください!他社の5Gより高速・低遅延です!」とアピールできるようになれば大きな武器となるだろう。3月21日には5Gサービスの契約数が250万件を突破したことも公表され、26日スタートの新プラン「ahamo」の提供もそのスピードに拍車をかけることだろう。
しかし時を同じくして、LINEの「中国での運用」や「韓国でのデータ保管」問題が持ち上がってきたことは今後の不安材料と考えるべきかもしれない。サービスに国外の技術を持ち込むことに敏感になっているタイミングなだけに、ユーザーの抱く疑問をどう解消・解決していくかが重要となってきそうだ。
現にネット上でもすでに「何で日本製に限定せんのや」「韓国通信網採用では根本から駄々洩れ?」といった意見が散見される。中には「4G LTE でいいや」と、5G普及の流れに反して4Gに留まる宣言をするユーザーまで現れたのだった。
ドコモがサムスンとの提携を選んだことにはさまざまな戦略上の理由があることは間違いない。しかしこれから強まりかねない“国外企業排斥”の逆風にどう立ち向かっていくのか。今後のドコモの対処が注目される。
参照元:サムスン、ドコモに5G基地局供給へ 通信網構築支援【日本経済新聞】
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